KEY TAKEAWAYS
この記事でわかること
- G7はフランス・アメリカ・イギリス・ドイツ・日本・イタリア・カナダの7か国とEUの枠組み。
- G20はG7に新興国などを加えた19か国と、EU・アフリカ連合(AU)で構成される。AUは2023年のニューデリー・サミットで正式なメンバーになった。
- 日本は2023年の広島サミットで7回目のG7サミット開催(議長国)。G20は2019年に大阪で開催した。
- 2026年のG7サミットはフランスのエビアン(6月15〜17日)。G20は2026年の議長国がアメリカで、首脳会議はマイアミで開く予定と発表されている(2026年9月27日確認)。
この記事の目次
G7とG20はどう違う?
G7とG20は、どちらも主要国の首脳などが集まる会議の枠組みで、条約で作られた国際機関ではありません。社会情勢の問題では、参加国の違いと、日本との関係を押さえておきたいところです。
| 比べる点 | G7 | G20 |
|---|---|---|
| 参加国・地域 | 7か国+EU | 19か国+EU+アフリカ連合 |
| 始まり | 1975年、フランスのランブイエでの首脳会議(当初は6か国、翌年からカナダが参加) | 1999年に財務大臣・中央銀行総裁会議として始まり、2008年から首脳会議を開催 |
| 性格 | 価値観を共有する主要先進国の協議 | 先進国と新興国が世界経済の課題を協議 |
| 議長国 | 7か国の持ち回り | 参加国の持ち回り |
| 日本での開催 | 2023年の広島サミットが7回目 | 2019年の大阪サミット |
G7にはロシアが加わり「G8」と呼ばれた時期がありましたが、2014年以降、ロシアの参加は停止されています。古い教材の「G8」の記述と取り違えないようにしてください。また、G7・G20とも常設の本部を持たず、その年の議長国が会議を主催して議題を設定します。
G7とG20の参加国一覧
| 区分 | 国・地域 |
|---|---|
| G7(7か国) | フランス・アメリカ・イギリス・ドイツ・日本・イタリア・カナダ |
| G7に参加する地域機関 | EU(欧州連合) |
| G20でG7以外の国(12か国) | アルゼンチン・オーストラリア・ブラジル・中国・インド・インドネシア・韓国・メキシコ・ロシア・サウジアラビア・南アフリカ・トルコ |
| G20に参加する地域機関 | EU、アフリカ連合(AU、2023年から) |
G20の19か国は、G7の7か国と表の3行目の12か国を合わせたものです。アジアからは日本・中国・インド・インドネシア・韓国の5か国が入っています。ASEAN全体としては参加していない点に注意してください(ASEANについてはASEAN加盟国一覧)。
G7の中で、国連安保理の常任理事国でもあるのはアメリカ・イギリス・フランスの3か国だけです。安保理の構成は安保理の常任理事国と拒否権で確認できます。
日本とG7・G20の関係は?
日本はG7の原加盟国(1975年の最初の首脳会議の参加国)です。日本でのG7サミットの開催は、2023年5月19〜21日の広島サミットで7回目になりました。
| 開催年 | 開催地 | メモ |
|---|---|---|
| 1979年 | 東京 | 日本で初めてのサミット |
| 1986年 | 東京 | |
| 1993年 | 東京 | |
| 2000年 | 九州・沖縄 | 東京以外で初めて |
| 2008年 | 北海道洞爺湖 | |
| 2016年 | 伊勢志摩 | |
| 2023年 | 広島 | 7回目 |
G20の首脳会議は、日本では2019年6月に大阪で開かれました。「大阪はG7サミットの開催地」という選択肢は誤りなので、G7とG20の開催地を分けて覚えてください。
最近の開催地と2026年の議長国は?
開催地と議長国は毎年変わります。試験では問題文の時点をよく確認し、最新の情報は外務省で確かめてください。
| 年 | G7サミット | G20(議長国・首脳会議) |
|---|---|---|
| 2023年 | 広島(日本) | インド(ニューデリー)。AUが正式なメンバーに |
| 2025年 | カナナスキス(カナダ) | 南アフリカ(ヨハネスブルグ)。アフリカで初めての開催 |
| 2026年 | エビアン(フランス、6月15〜17日) | アメリカが議長国(2025年12月1日に就任)。首脳会議はマイアミで開く予定と発表 |
2026年のエビアン・サミットには、G7の首脳とEUの代表に加え、議長国フランスが招いたパートナー国なども参加しました。G20の2026年の首脳会議は、この記事の確認日時点ではまだ開かれていないため、開催後の内容は外務省の発表で確認してください。なお、G20には常設の事務局がなく、前年・当年・翌年の議長国が協力して運営する「トロイカ」と呼ばれる仕組みで継続性を保っています。
短時間で覚えるには?
G7とG20は、覚える国名が多く見えますが、判定に使う情報は限られています。次の順に覚えておくと、選択肢の多くを短時間で判定できます。
- G7の7か国を地域で分ける:ヨーロッパ4か国(フランス・イギリス・ドイツ・イタリア)、北アメリカ2か国(アメリカ・カナダ)、アジア1か国(日本)。
- G7に入らない大国を押さえる:中国・ロシア・インドはG7に入っていない(G20には入っている)。
- G20の「20」は国の数ではない:19か国+EU+アフリカ連合。
- 日本の開催は2つだけ覚える:G7は2023年の広島(7回目)、G20は2019年の大阪。
開催地や議長国のように毎年変わる情報は、問題文の時点を確認してから判断します。本記事の2026年の情報も、確認日(2026年9月27日)時点のものです。
混同しやすいポイントは?
| 混同しやすいこと | 正しい整理 |
|---|---|
| G7にロシアが入っている | 2014年以降、ロシアの参加は停止。現在のG7は7か国+EU |
| G7に中国が入っている | 中国はG20のメンバーで、G7には入っていない |
| G20は20か国 | 19か国+EU+アフリカ連合(数字の20は国の数と一致しない) |
| G20の首脳会議は1999年から | 1999年は財務大臣・中央銀行総裁会議の始まり。首脳会議は2008年から |
| G7・G20は国際機関 | どちらも会議の枠組みで、条約で作られた国際機関ではない |
国際機関の略語(IMF・WTO・OECDなど)と会議の枠組みを混ぜた選択肢にも注意が必要です。略語の一覧は国際機関の略語一覧、経済連携の協定はRCEP・TPP・EPAの違いで整理しています。
確認問題2問
【問1】現在のG7の参加国でないものはどれか。
- カナダ
- イタリア
- ロシア
- ドイツ
| 問題 | 正解 | 解説 |
|---|---|---|
| 問1 | 3 | ロシアはG8と呼ばれた時期に参加していたが、2014年以降参加は停止されている。カナダ・イタリア・ドイツはG7の参加国 |
| 問2 | 2 | アは正しい(AUは2023年から)。イは誤りで、広島は日本での7回目の開催。初めては1979年の東京 |
G7とG20は、参加国と年号を正確に覚えれば短時間で解ける分野です。4択の形で確かめたい方は、登録不要の無料お試し10問で社会情勢を含む4分野の問題を解けます。
Q & A
よくある質問
Q.Gは何の略ですか。+
Group(グループ)の略です。G7は「Group of Seven」で7か国のグループ、G20は「Group of Twenty」を意味します。
Q.G20の参加国の覚え方はありますか。+
まずG7の7か国を確実にし、残りの12か国を地域別(アジア:中国・インド・インドネシア・韓国、南北アメリカ:アルゼンチン・ブラジル・メキシコ、その他:オーストラリア・ロシア・サウジアラビア・南アフリカ・トルコ)に分けて覚えると効率的です。
Q.次の日本でのG7サミットはいつですか。+
議長国は7か国の持ち回りのため、日本が次に議長国を務める年は順番によって決まります。正式な発表は外務省で確認してください。
Q.G7サミットに招待される国はありますか。+
あります。議長国は、G7の参加国以外の国や国際機関の代表を招くことができます。2026年のエビアン・サミットでも、議長国フランスが招いたパートナー国などが討議に参加しました。招待国は毎年変わるため、試験ではG7の正式な参加国(7か国とEU)と区別してください。
Q.G7やG20の決定に法的な拘束力はありますか。+
G7・G20は条約で作られた国際機関ではなく、首脳宣言などは各国の政治的な合意を示すものです。国連安保理の決定のように、加盟国が受諾・履行に同意している決定とは性格が異なります。
Q.G20にASEANは参加していますか。+
ASEANはG20のメンバーではありません。ASEAN加盟国のうちインドネシアだけがG20の参加国です。