KEY TAKEAWAYS

この記事でわかること

  • HDDは回転する円盤(磁気ディスク)に磁気で記録する。動く部品があるため衝撃に弱いが、容量あたりの価格が安く大容量向き。
  • SSDは半導体のフラッシュメモリに記録する。動く部品がないため読み書きが速く、衝撃に強く、静か。
  • USBメモリやSDカードもフラッシュメモリの一種。電源を切ってもデータが消えない(不揮発性)。
  • パソコンのメインメモリ(RAM)は作業中のデータを置く場所で、電源を切ると内容が消える。保存用の記憶媒体とは役割が違う。
  • 4択の決め手は「動く部品があるか」「電源を切るとどうなるか」の2点。
この記事の目次
  1. 01SSDとHDDは何が違う?比較表で先に確認する
  2. 02HDDはなぜ大容量で安いのか
  3. 03SSDとフラッシュメモリは、どういう関係か
  4. 04メインメモリ(RAM)と記憶媒体の違いは?
  5. 05USBメモリやクラウドを使うとき、自治体では何に注意するか
  6. 06例題1:説明に合う記憶媒体を選ぶ(オリジナル4択)
  7. 07例題2:SSDとメインメモリの正誤を判定する
  8. 08間違えたときは、どの操作を見直せばよいか
  9. 09よくある質問
  10. 10出典・参考

SSDとHDDは何が違う?比較表で先に確認する

総務省の用語集では、記憶媒体は「コンピュータで作成したデータを保存しておくもの」と説明され、ハードディスクやUSBメモリなどが例に挙げられています。試験で問われやすいのは、それぞれのしくみと、しくみから生まれる長所・短所の組合せです。

主な記憶媒体の比較(一般的な傾向。製品によって差がある)
媒体しくみ読み書きの速さ衝撃への強さ容量あたりの価格主な使いどころ
HDD回転する円盤に磁気で記録し、ヘッドが動いて読み書きSSDより遅い弱い(動く部品がある)安い大容量の保存、バックアップ
SSD半導体のフラッシュメモリに電気的に記録速い強い(動く部品がない)HDDより高いパソコンの起動用、ノートPC
USBメモリ・SDカード小型のフラッシュメモリ製品による比較的強い製品による持ち運び、カメラ・スマホ
光ディスク(CD・DVD・BD)レーザー光で読み書き遅め傷に弱い媒体は安い配布、長期保管
クラウドストレージ事業者のサーバに保存通信速度に左右される手元の端末が壊れてもデータは残る利用料がかかる共有、複数端末からの利用

比較の出発点は「動く部品があるかどうか」です。HDDは円盤が回転し、ヘッドが目的の位置まで動くので、読み書きに時間がかかり、落下などの衝撃に弱く、動作音がします。SSDは動く部品がないため、速く、衝撃に強く、静かです。

HDDはなぜ大容量で安いのか

HDD(ハードディスクドライブ)は、高速で回転する円盤(プラッタ)の表面に磁気でデータを記録します。読み書きのたびに、アームの先のヘッドが目的の場所まで移動するため、SSDに比べて時間がかかります。

そのかわり、長く使われてきた技術で、容量あたりの価格が安いのが強みです。写真や動画をまとめて保存したり、バックアップ用に使ったりするのに向いています。「HDDは速い」「HDDは衝撃に強い」という記述は、しくみを思い出せば誤りだと判断できます。

SSDとフラッシュメモリは、どういう関係か

SSD(ソリッドステートドライブ)は、半導体のフラッシュメモリにデータを記録する装置です。「ソリッドステート」は、動く部品のない電子的な装置という意味です。読み書きが速いため、パソコンの起動やアプリの立ち上がりが速くなり、ノートパソコンの記憶装置として広く使われています。

フラッシュメモリは、電源を切ってもデータが消えない(不揮発性の)半導体メモリです。SSDの中身もフラッシュメモリで、小型にして持ち運べるようにしたものがUSBメモリやSDカードです。つまり「SSD・USBメモリ・SDカード」は、形と用途は違っても記録のしくみは同じ仲間です。

フラッシュメモリには書き換えられる回数に上限があるなどの特性があり、どの媒体も故障の可能性はゼロではありません。大切なデータは、別の媒体やクラウドにバックアップを取っておくのが基本です。

メインメモリ(RAM)と記憶媒体の違いは?

総務省の用語集では、メモリは「コンピュータが使用する記憶領域」で、コンピュータはここにプログラムやデータを記憶して処理を実行すると説明されています。パソコンの仕様にある「メモリ16GB」などのメインメモリ(RAM)は、作業中のデータを一時的に置く場所で、一般に電源を切ると内容が消えます(揮発性)。

机にたとえると、メインメモリは作業する机の広さ、SSDやHDDは書類をしまう引き出しです。机が広いほど多くの作業を同時に進められ、引き出しが大きいほど多くの書類をしまっておけます。

揮発性と不揮発性の違い
メインメモリ(RAM)SSD・HDD・USBメモリなど
役割作業中のデータを一時的に置くデータを保存しておく
電源を切ると内容が消える(揮発性)内容が残る(不揮発性)
容量の例数GB〜数十GB数百GB〜数TB

USBメモリやクラウドを使うとき、自治体では何に注意するか

USBメモリやSDカードは小さくて便利な反面、紛失・盗難による情報漏えいの原因になりやすい媒体です。住民の個人情報を扱う自治体では、外部記憶媒体の持ち出しや接続を制限したり、暗号化機能のある製品を使ったりするルールを定めていることが多くあります。

クラウドストレージは、総務省の用語集でいうクラウドコンピューティング(インターネット上のサーバやストレージなどを共有化し、事業者が利用者に提供するモデル)を使った保存場所です。端末が壊れてもデータが残り、複数の端末から使える一方、アカウントの管理を誤ると不正アクセスの入口になります。多要素認証などの対策は情報セキュリティ用語の一覧で確認できます。

HDDやSSDを処分するときは、ファイルを削除しただけではデータ復元ソフトで復元できる場合があります。総務省の用語集にも、ハードディスクの中身を復元できないように完全に消去する「データ消去サービス」が載っています。

例題1:説明に合う記憶媒体を選ぶ(オリジナル4択)

当サイトが作成したオリジナル問題です。本番の出題を再現したものではありません。

問 「回転する円盤に磁気でデータを記録する。動く部品があるため衝撃に弱いが、容量あたりの価格が安く、大容量の保存に向いている」という説明に当てはまるものはどれか。

1. HDD  2. SSD  3. SDカード  4. メインメモリ(RAM)

例題1の解答と各選択肢の判定
選択肢判定理由
1正解「回転する円盤」「磁気」「衝撃に弱い」「容量あたり安い」がすべて一致する
2誤りフラッシュメモリに記録し、動く部品がない。衝撃に強い
3誤り小型のフラッシュメモリ。円盤も磁気も使わない
4誤り作業中のデータを一時的に置く場所で、電源を切ると内容が消える。保存用ではない

持ち帰り:「回転」「磁気」のどちらか1語があればHDD、「半導体」「フラッシュメモリ」があればSSDやUSBメモリの仲間、「電源を切ると消える」ならメインメモリ、と決め手の語で分けます。

例題2:SSDとメインメモリの正誤を判定する

問 次の記述ア・イの正誤の組合せとして、正しいものはどれか。

ア SSDは半導体のフラッシュメモリにデータを記録するため、HDDと比べて読み書きが速く、衝撃にも強い。

イ パソコンのメインメモリ(RAM)は、電源を切っても内容が保持されるため、データの長期保存に用いられる。

1. ア…正 イ…正  2. ア…正 イ…誤  3. ア…誤 イ…正  4. ア…誤 イ…誤

例題2の判定
記述判定理由
ア正動く部品がないため、速さと衝撃への強さの両方でHDDより有利
イ誤メインメモリは作業用で、電源を切ると内容が消える(揮発性)。長期保存にはSSDやHDDを使う

正解は 2(ア…正 イ…誤)。イは「メモリ」という言葉がフラッシュメモリと似ているため、保存用と取り違えさせるひっかけです。

1分でできる時短のコツ:記述の中の媒体を「保存用(不揮発)」と「作業用(揮発)」のどちらかにまず分類します。分類と説明が食い違っていれば、細部を読まなくても誤りと判定できます。

間違えたときは、どの操作を見直せばよいか

つまずき → 確認する操作
つまずき確認する操作
SSDとHDDの長所を逆に覚えている「動く部品があるか」から速さ・衝撃・音を順に導く
USBメモリとSSDの関係が分からないどちらもフラッシュメモリ、と記録のしくみで確認する
メモリとストレージを混同する電源を切ると消えるか残るかで分ける
容量あたりの価格で迷う大容量・安いはHDD、と比較表の1行目で確認する
容量の単位(GB・TB)の計算で迷うk・M・G・Tが1,000倍ずつと確認する

容量や通信速度の単位の計算はbpsと4K・8Kの計算、情報漏えいにつながる攻撃はサイバー攻撃の種類と見分け方で整理しています。

知識を4択で使えるかは、登録不要の無料お試し10問で確認できます。4分野の問題に、全問の解説が付いています。

Q & A

よくある質問

Q.SSDとHDDはどちらが速いですか?

一般にSSDのほうが速く読み書きできます。HDDは円盤の回転とヘッドの移動が必要なのに対し、SSDは動く部品がなく電気的に読み書きするためです。

Q.USBメモリはSSDの仲間ですか?

記録のしくみはどちらもフラッシュメモリで、同じ仲間です。USBメモリは小型で持ち運びに向き、SSDはパソコンの記憶装置として使われるなど、形と用途が違います。

Q.パソコンの「メモリ」と「ストレージ」は何が違いますか?

メモリ(メインメモリ)は作業中のデータを一時的に置く場所で、電源を切ると内容が消えます。ストレージ(SSDやHDD)はデータを保存しておく場所で、電源を切っても内容が残ります。

Q.パソコンを捨てるとき、ファイルを削除すれば十分ですか?

削除や初期化だけでは、データ復元ソフトで復元できる場合があります。専用のソフトやデータ消去サービスで完全に消去するか、物理的に破壊するなどの方法を検討してください。

出典・参考

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