KEY TAKEAWAYS
この記事でわかること
- 足利市の令和8年度(前期)の採用試験では、行政・土木・建築(社会人経験者)と行政(社会福祉士)の第1次試験で、職務基礎力試験(60問・60分)が課されました。
- 社会人経験者の第1次は、職務基礎力試験・作文(800字以内・70分)・書類選考の3つで、第2次・第3次は個人面接です。
- 市の案内も、職務基礎力試験は基礎的な内容で「特別な対策や勉強は不要」としています。一方で、一定の水準に満たない科目があると総合得点にかかわらず不合格とされています。
- 令和8年度(後期)の社会人経験者の試験科目はページ本文に載っていないため、試験案内で確かめる必要があります。
この記事の目次
足利市のどの試験で職務基礎力試験が使われた?
足利市は、職員採用試験を前期と後期に分けて行っています。市のページ本文で職務基礎力試験の記載を確認できたのは、次の2回です。
| 試験 | 職務基礎力試験を受ける区分 | 第1次試験日 |
|---|---|---|
| 令和7年度(後期) | 土木(社会人経験者)、建築(社会人経験者) | 令和7年9月21日(日) |
| 令和8年度(前期) | 行政(社会人経験者)、土木(社会人経験者)、建築(社会人経験者)、行政(社会福祉士) | 令和8年5月17日(日) |
| 令和8年度(後期) | 社会人経験者(行政・土木・建築)の募集あり。試験科目はページ本文に記載なし | 令和8年9月20日(日) |
令和7年度後期は土木・建築だけでしたが、令和8年度前期には行政(社会人経験者)と行政(社会福祉士)にも広がっています。区分は年度ごとに変わる可能性があるので、受ける回の試験案内で必ず確かめてください。
社会人経験者の第1次試験は、何を受ける?
| 科目 | 内容(市のページの表記の要約) | 規模 |
|---|---|---|
| 職務基礎力試験 | 論理的に思考する力、文章を正確に理解する力、統計等の資料を分析する力、国内外の社会情勢への理解等を確認するための基礎的な出題 | 60問・60分 |
| 作文 | 公務員として必要な見識・表現力等をみる記述試験 | 800字以内・70分 |
| 書類選考 | 申込内容とその他の提出書類(職務経歴書など)の審査 | ― |
第2次・第3次はどちらも、主として人柄をみるための個人面接です。市のページには「各試験科目において、一定の水準に満たない科目がある場合は、総合得点に関わらず不合格」と注記されています。職務基礎力試験だけ高くても、作文が一定の水準に届かなければ通らないということなので、3つの科目をどれも落とさない準備が必要です。
市の「特別な対策は不要」は、どう受け止める?
足利市のページには、職務基礎力試験について「基礎的な内容が出題されますので、特別な対策や勉強は不要です」、社会情勢の問題は公的部門の職員として必要な基礎知識(社会常識や義務教育の中で学んだことなど)やニュース等で報道された内容から出る、と書かれています。これは試験を提供する日本人事試験研究センターの説明と同じ趣旨です。
専門試験のような受験勉強は要らない、という意味で受け止めるのが自然です。ただし60問を60分で解くので1問は約1分しかありません。形式に一度も触れずに受けると、時間配分で失点しやすくなります。考え方は「対策不要」の正しい意味で詳しく説明しています。
技術職の人がつまずきやすいのは、どこ?
土木・建築の社会人経験者は、計算や図面に慣れている一方、筆記試験から長く離れている人も多いはずです。当サイトの整理では、次の点でつまずきやすくなります。
| つまずき | 起きやすい理由 | 確認する操作 |
|---|---|---|
| 資料の問題で細かく計算しすぎる | 仕事では正確な値を出す習慣がある | 選択肢を見てから、概算で大小だけを比べる |
| 文章理解で時間を使う | 長い文章を読む機会が少ない | 先に選択肢を読み、本文で探す部分を決める |
| 地方行政の用語が分からない | 行政の制度に触れる機会が少ない | 直接請求、首長と議会、条例と規則を一覧で覚える |
| 英語で手が止まる | 英語から離れている | 英単語は説明文の動詞と条件語だけで絞る |
行政(社会人経験者)の人は、反対に論理や資料の問題で止まりやすい傾向があります。自分がどちらに当てはまるかは、一度60問を通して解くと分かります。技術職の経験者採用の全体像は技術職の経験者採用にまとめています。
「概算で比べる」とは?独自例題で確かめる
技術職の人が資料の問題で時間を使いすぎないための考え方を、当サイトで作った例題で確かめます。数値は説明用の架空データです。
- 【独自例題】ある市の道路補修の件数は、A地区が412件から497件に、B地区が265件から331件に増えた(架空データ)。増加率が大きいのはどちらか、またその理由として正しいものはどれか。 1. A地区。増加数が85件で、B地区の66件より多いから 2. A地区。もとの件数が多く、増えた後も497件と多いから 3. B地区。265の25%は約66で、増加数とほぼ同じだから 4. B地区。増加後の件数が331件で、A地区より少ないから
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 誤り | 増加数と増加率の取り違え。A地区は412の20%が約82なので、増加率は約21% |
| 2 | 誤り | もとの件数や増加後の件数が多いことは、増加率が大きい理由にならない。実際の増加率もB地区のほうが大きい |
| 3 | 正しい | B地区は66÷265で約25%。A地区の約21%より大きい |
| 4 | 誤り | 結論(B地区)は合っているが、増加後の件数の大小は増加率の根拠にならない |
申込から第1次試験まで、どう準備する?
令和8年度(後期)の社会人経験者は、申込受付が8月17日(月)9時〜8月23日(日)17時(足利市オンライン申請システム)、第1次試験が9月20日(日)でした。申込から試験まで約4週間です。次は、この期間で3つの科目を準備する例です。
| 時期 | 職務基礎力試験 | 作文・書類 |
|---|---|---|
| 申込前 | 形式を確かめ、60問を一度通して解く | 職務経歴書(指定様式)を仕上げて申し込む |
| 4〜3週前 | 地方行政の基本と、時間が消えた分野 | 過去の作文テーマの型で800字を1本書く |
| 2週前 | 直近1年の時事、資料の概算 | もう1本書き、70分で書けるか確かめる |
| 1週前 | もう一度通して解き、配分を決める | 受験票を印刷し、はがきサイズに切って用意 |
受験票は、申込後に届くメールの案内に従ってオンライン申請システムからダウンロードし、A4で印刷してはがきサイズに切り、第1次試験当日に持参する方式でした。作文の書き方は作文と論文の違い、職務経歴書は申込書類・職務経歴書の書き方で説明しています。形式を先に試すなら、無料お試し10問(登録不要)で4分野の問題と解説を確認できます。
最新の情報は、どこで何を確かめる?
| 確かめること | 見る場所 |
|---|---|
| 受ける回(前期・後期)の区分と試験科目 | その回の採用試験案内のページと試験案内(社会人経験者) |
| 受験資格(年齢・職務経験の年数) | 試験案内(社会人経験者) |
| 合格発表の日 | 採用試験案内のページ(令和8年度後期は第1次の発表が10月13日) |
| 第2次・第3次の日程 | 令和8年度後期は第2次が10月24日・25日、第3次が11月11日〜15日 |
来年度に受ける人は、令和8年度と同じく前期(4月ごろ申込)と後期(8月ごろ申込)の2回があるかを、市の採用ページで確かめてください。BESTを使う他の自治体はBESTを実施する自治体一覧で確認できます。
Q & A
よくある質問
Q.足利市の職務基礎力試験はBESTですか?+
市のページでは「職務基礎力試験」として、BESTと同じ4つの力を確かめる出題と、60問・60分の規模が示されています。BESTの語はページに見当たらないため、正式な名称は試験案内で確かめてください。
Q.社会人経験者の行政職も職務基礎力試験ですか?+
令和8年度(前期)では、行政(社会人経験者)も第1次で職務基礎力試験を受ける区分でした。年度や回で変わる可能性があるので、受ける回の試験案内を確かめてください。
Q.作文の比重はどれくらいですか?+
配点は市のページに書かれていません。ただし、一定の水準に満たない科目があると総合得点にかかわらず不合格とされているので、作文も十分に準備してください。
Q.職務基礎力試験の勉強はどのくらい必要ですか?+
市は「特別な対策や勉強は不要」、センターは「特別な準備や勉強の必要のない試験」と案内しています。形式に慣れるため、60問を60分で一度通して解き、地方行政と時事を見直しておくと安心です。