KEY TAKEAWAYS
この記事でわかること
- 令和7年産の水稲の収穫量(子実用)は、1位新潟・2位北海道・3位秋田(農林水産省「作物統計」)。
- 新潟県は63万7,900tで、全国(約779万t)の約8%を占める。上位3県で全国の2割強。
- 令和6年産も上位3県は新潟・北海道・秋田の順で、上位の顔ぶれは変わりにくい。
- 4位以下は福島・山形・宮城・茨城・栃木が続き、東北と北関東が中心。最新値は農林水産省で確認する。
この記事の目次
米の生産量が多い都道府県は?(令和7年産)
農林水産省の「令和7年産水陸稲の収穫量」によると、水稲の収穫量(子実用)の上位は次のとおりです(2026年9月27日確認)。
| 順位 | 都道府県 | 収穫量 | 全国に占める割合 |
|---|---|---|---|
| 1 | 新潟 | 63万7,900t | 約8.2% |
| 2 | 北海道 | 57万8,000t | 約7.4% |
| 3 | 秋田 | 51万3,900t | 約6.6% |
| 4 | 福島 | 38万7,600t | 約5.0% |
| 5 | 山形 | 38万1,300t | 約4.9% |
| 6 | 宮城 | 37万8,100t | 約4.9% |
| 7 | 茨城 | 36万4,000t | 約4.7% |
| 8 | 栃木 | 32万7,000t | 約4.2% |
全国の水稲の収穫量(子実用)は約779万tです。上位3県(新潟・北海道・秋田)の顔ぶれと順番は変わりにくく、令和6年産も同じ順でした。一方、4〜7位は数千t〜1万t余りの差で並んでいるため、年によって順番が入れ替わることがあります。
収穫量は何で決まる?面積×10a当たり収量
統計表では、収穫量(子実用)は作付面積×10a当たり収量で計算されています。上位3県の中身を比べると、順位の理由が見えてきます。
| 都道府県 | 作付面積(子実用) | 10a当たり収量 | 収穫量 |
|---|---|---|---|
| 新潟 | 11万7,700ha | 542kg | 63万7,900t |
| 北海道 | 10万700ha | 574kg | 57万8,000t |
| 秋田 | 8万7,400ha | 588kg | 51万3,900t |
新潟は作付面積が最も広いことで1位になっています。10a当たり収量は、3県の中では秋田が最も多く、新潟が最も少ないのです。資料の問題で「収量が多い県ほど収穫量も多い」と書かれていたら、面積との掛け算を思い出して慎重に判断しましょう。
計算の確かめ方:1ha=100aなので、1haは「10a」が10個分です。新潟の11万7,700haは10aが117万7,000個分なので、117万7,000×542kg=約6億3,800万kg=約63万8,000tとなり、表の63万7,900tとほぼ一致します(統計表は端数を丸めています)。面積の単位で桁を間違えやすいので、表の読み取り問題の解き方のように単位を先に確認する習慣をつけましょう。
「令和7年産」「作況」の読み方は?
米の統計は「〇年産」で表します。令和7年産は2025年に収穫された米のことです。確定した収穫量はその年の12月ごろに公表され、9月・10月には「予想収穫量」が出ます。確定値と予想値を混同しないようにしましょう。
その年の出来の良し悪しは、平年と比べた指数で表されます。令和7年産の統計表では「作況単収指数」として示され、全国は102でした(100が平年並み)。
上位県をどう覚える?銘柄と地域
上位県は「新・北・秋(しん・ほく・しゅう)」と頭文字でまとめると覚えやすくなります。4位以下は「東北の太平洋側と日本海側、そして北関東」とまとめておけば、選択肢に西日本の県が入っていたときにすぐ誤りと分かります。
畜産の上位県(北海道と南九州)と比べると、米は北海道・東北・北陸、畜産は北海道・南九州という違いがはっきりします。北海道はどちらにも入るので、「北海道は米も畜産も上位」と覚えておくと、組合せ問題で迷いません。
| 銘柄 | 主な産地 |
|---|---|
| コシヒカリ | 新潟など全国各地 |
| ゆめぴりか・ななつぼし | 北海道 |
| あきたこまち | 秋田 |
| ひとめぼれ | 宮城など |
| つや姫 | 山形 |
米の統計で取り違えやすい言葉は?
米のランキングの問題では、似た言葉が並びます。何の量を比べているのかを取り違えると、順位の判断も狂います。
| 言葉 | 意味 | 注意点 |
|---|---|---|
| 水稲・陸稲 | 水田で作る稲と、畑で作る稲 | ランキングで使うのはふつう水稲 |
| 子実用 | もみを取るために作付けした稲全体 | 主食用のほか加工用・飼料用などを含む |
| 主食用 | ご飯として食べる米の分 | 子実用より範囲が狭い |
| 収穫量 | とれた米の合計の重さ | 面積×10a当たり収量で決まる |
| 10a当たり収量 | 一定の面積あたりのとれ高 | 効率の指標。多くても収穫量1位とは限らない |
解く手順は、①「〇年産」を確認する、②子実用か主食用か、収穫量か10a当たり収量かを確認する、③上位3県(新・北・秋)と照らし合わせる、④4位以下を問われたら東北・北関東のまとまりで判断する、の順です。
練習問題1:上位3県の順番は?
令和7年産の水稲の収穫量が多い都道府県を、多い順に並べたものとして正しいものはどれか。
1. 北海道・新潟・秋田 2. 新潟・秋田・山形 3. 新潟・北海道・秋田 4. 秋田・新潟・北海道
正解は3。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 誤り | 1位と2位が逆。北海道は2位 |
| 2 | 誤り | 北海道が抜けている。山形は5位 |
| 3 | 正しい | 新潟・北海道・秋田の順 |
| 4 | 誤り | 秋田は3位 |
練習問題2:収穫量の計算で正しいのは?(架空データ)
次の表は、架空のA県・B県の水稲の作付面積と10a当たり収量である。この表から確実にいえることとして最も妥当なものはどれか。
A県:作付面積9万ha、10a当たり収量600kg B県:作付面積10万ha、10a当たり収量550kg
1. 10a当たり収量が多いA県のほうが収穫量も多い。 2. B県の収穫量は55万tである。 3. A県とB県の収穫量の差は10万t以上である。 4. 作付面積が広いB県の収穫量は、A県の2倍以上である。
正解は2。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 誤り | A県は9万ha×600kg=54万t、B県は10万ha×550kg=55万tで、B県のほうが多い |
| 2 | 正しい | 10万haは10aが100万個分。100万×550kg=5億5,000万kg=55万t |
| 3 | 誤り | 差は55万t−54万t=1万t |
| 4 | 誤り | 55万tは54万tの約1.02倍で、2倍には遠い |
時短のコツ:1haは10aの10個分なので、「ha×10×(10a当たりkg)=kg」と覚えると桁を落としません。9万ha×600kgなら、9万×10×600=5億4,000万kg=54万tです。
つまずいたときは何を確認する?
| つまずき | 確認する操作 |
|---|---|
| 1位と2位を入れ替える | 「新・北・秋」の頭文字を書いてから選択肢を読む |
| 収量と収穫量を混同する | 「10a当たり収量」は効率、「収穫量」は合計、と言葉を分ける |
| 計算で桁がずれる | haを10aの個数に直す(×10)操作を式に書く |
| 何年産か分からない | 「令和7年産=2025年に収穫」と西暦を添える |
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Q & A
よくある質問
Q.米の生産量1位はどこですか?+
新潟県です。令和7年産の水稲の収穫量(子実用)は63万7,900tでした(農林水産省「作物統計」)。
Q.北海道は何位ですか?+
2位です。令和6年産・令和7年産とも新潟に次ぐ2位でした。
Q.「令和7年産」とはいつの米ですか?+
2025年に収穫された米です。確定した収穫量は2025年12月に公表されました。
Q.最新の数字はどこで確認できますか?+
農林水産省の統計情報「作物統計(水陸稲の収穫量)」のページと、e-Statの統計表で確認できます。令和8年産の確定値は、2026年12月ごろの公表が見込まれます。
Q.米の産出額(金額)のランキングも同じですか?+
金額は価格の影響も受けるため、収穫量の順位と同じになるとは限りません。試験で「産出額」と書かれていたら、収穫量とは別の統計として扱いましょう。
Q.10a当たり収量が一番多い県が1位ではないのですか?+
収穫量は作付面積×10a当たり収量で決まります。令和7年産では、10a当たり収量は秋田(588kg)が新潟(542kg)より多いものの、作付面積が広い新潟が収穫量では1位です。