KEY TAKEAWAYS

この記事でわかること

  • 表を読む前に、単位・注記・合計行の3つを10秒で確認します。
  • 選択肢は「千人→万人」「百万円→億円」のように単位を言い換えて書かれることがあります。桁を必ずそろえます。
  • 注記に「○年から集計方法を変更」などとあれば、その前後の単純な比較は判断できないことがあります。
  • 行(横)と列(縦)が何を表すかを確認し、読む位置を指でなぞってから数値を拾います。
この記事の目次
  1. 01表を読む前に見る3つのポイント
  2. 02表の読み取り問題を解く手順
  3. 03例題1:単位の言い換えと合計行を使う
  4. 04例題2:注記で「判断できない」選択肢を見分ける
  5. 05例題3:行の合計が100%の表を、列の向きに読まない
  6. 06単位の言い換えに強くなる換算表
  7. 07つまずいたら、どの操作を確認する?
  8. 081分で解くための時短のコツ
  9. 09よくある質問
  10. 10出典・参考

表を読む前に見る3つのポイント

最初の10秒で確認すること
確認する場所見るポイント見落とすと起きるミス
単位表のタイトル横・右上・列名のかっこ内(千人、百万円、%など)選択肢の「万人」「億円」との換算で桁を誤る
注記表の下の「注」「※」「資料:」集計範囲や方法の変更に気づかず、比べられないものを比べる
合計行・合計列表の最下行・最右列に「合計」「計」があるか自分で足して時間を使う。または内訳の一部だけを合計と誤る

この3つは、問題を解くたびに同じ順番で確認すると習慣になります。資料分析全体の進め方は資料解釈のコツで整理しています。

表の読み取り問題を解く手順

  1. タイトルで、何についての表かを確認する。
  2. 単位・注記・合計行に丸をつける。
  3. 行(横の並び)と列(縦の並び)がそれぞれ何を表すかを確認する(地域×年、品目×項目など)。
  4. 選択肢を読み、使う行と列に印をつける。単位の言い換えがあれば、その場で表の単位に直す。
  5. 計算のいらない選択肢から判定し、割合などの計算が必要なものは概算で切る。
  6. 注記によって判断できなくなる選択肢がないかを最後に確認する。

例題1:単位の言い換えと合計行を使う

例題1 次の表は、ある県の3つの地区の年間観光客数と、そのうちの宿泊者数を示したものである(架空のデータ)。この表から確実にいえることはどれか。

  • (1)単位は千人なので、B地区は830千人=83万人です。表の数値をそのまま「万人」と読むと、800万人を超えると誤って判断します。
  • (3)合計行の4,120の半分は2,060で、C地区の2,040はわずかに届きません(約49.5%)。合計行を使えば、3地区を足し直す必要はありません。
  • (4)宿泊者数が最も多いのはC地区(410千人)ですが、割合は約20%で3地区の中で最も低くなります。人数と割合を混同する誤りです。
地区別の観光客数(単位:千人、架空のデータ)
地区観光客数うち宿泊者
A地区1,250300
B地区830250
C地区2,040410
合計4,120960

(1)B地区の観光客数は800万人を超えている。(2)観光客数に占める宿泊者の割合が最も高いのはB地区である。(3)3地区の合計に占めるC地区の観光客数の割合は5割を超えている。(4)宿泊者数が最も多い地区は、観光客数に占める宿泊者の割合も最も高い。

正解は(2)です。宿泊者の割合は、A地区300/1,250=24%、B地区250/830=約30%、C地区410/2,040=約20%で、B地区が最も高くなります。

例題2:注記で「判断できない」選択肢を見分ける

例題2 次の表は、ある市の図書館数の推移である(架空のデータ)。表の下には「注:2024年以降は分館を含めて集計している」と書かれている。この表から確実にいえることはどれか。

  • (1)2023年から2024年の6館の増加は、分館を集計に加えたことによる可能性があります。新しく開館したかどうかは表からは判断できません。
  • (3)2022年の12館は分館を含まない集計です。分館を含めた数は表に示されていないので判断できません。
  • (4)2024年と2025年はどちらも分館を含めた数で、分館を除いた数は示されていません。1館の増加が本館か分館かは判断できません。
図書館数の推移(単位:館、架空のデータ)
年2022202320242025
図書館数12121819

(1)2024年に新しく6館が開館した。(2)分館を含めて数えた2025年の図書館数は19館である。(3)2022年の図書館数は、分館を含めると12館である。(4)分館を除いた図書館数は、2024年から2025年にかけて1館増えた。

正解は(2)です。注記によれば2024年以降の数値は分館を含むので、2025年の19館は分館を含めた数です。

例題3:行の合計が100%の表を、列の向きに読まない

例題3 次の表は、ある市の手続きの利用方法を年代別にたずねた結果である。各年代の行の合計は100%である(架空のデータ)。この表から確実にいえることはどれか。

  • (1)各年代の回答者数が示されていないので、人数は比べられません。割合が最も高いことと、人数が最も多いことは別です。
  • (3)70%は「60代のうち窓口を使った人の割合」で、行の向きの割合です。「窓口の利用者のうち60代の割合」(列の向き)は、回答者数がなければ出せません。
  • (4)40代のオンライン50%は窓口45%の約1.1倍で、1.5倍には届きません。
年代別の利用方法の割合(単位:%、架空のデータ)
年代窓口オンライン郵送計
20代30655100
40代45505100
60代702010100

(1)オンラインを利用した人数は20代が最も多い。(2)60代では、窓口の利用割合は郵送の7倍である。(3)窓口を利用した人の7割は60代である。(4)40代では、オンラインの利用割合は窓口の1.5倍である。

正解は(2)です。60代の行の中で、窓口70%は郵送10%の7倍です。同じ行(同じ年代)の中の比較なので、割合どうしで比べられます。

単位の言い換えに強くなる換算表

表の単位と、選択肢でよく使われる言い換え
表の単位言い換え例
千人万人(1桁ずらす)830千人=83万人
百万円億円(2桁ずらす)3,440百万円=34.4億円
千トン万トン(1桁ずらす)2,040千トン=204万トン
%割(10%=1割)24%=2割4分
千世帯世帯(1,000倍)12.5千世帯=12,500世帯

換算は、選択肢の数値を表の単位に直すほうが安全です。例題1の(1)なら「800万人=8,000千人」と直せば、830千人とは桁が違うことがすぐに分かります。1人当たりのように単位の割り算が入る場合は、1人当たりの値の比較の読み替えも参考にしてください。

つまずいたら、どの操作を確認する?

つまずき → 確認する操作
つまずき確認する操作
桁を1つ・2つ読み違える選択肢の数値を表の単位に直してから比べる
注記を読まずに比べてしまう表の下の「注」「※」を最初に読み、集計範囲や方法の変化に印をつける
自分で合計を計算して時間を使う合計行・合計列があるかを最初に確認する
違う行や列の数値を拾う行と列の名前を指でなぞり、交わる位置を確かめてから読む
人数と割合を混同する選択肢が「数」と「割合」のどちらを聞いているかに印をつける

計算の工夫は資料解釈の計算のコツ、グラフの資料は2軸グラフの読み方、構成比の表は構成比の読み方で練習できます。

1分で解くための時短のコツ

  • 単位・注記・合計の3点確認を10秒で:毎回同じ順番で見ると、見落としがなくなります。
  • 計算のいらない選択肢から判定する:単位の言い換えや注記で誤りと分かる選択肢は、計算の前に消せます。
  • 合計行は検算にも使う:内訳を足して合計と一致するかを見れば、読み取りミスにも気づけます。

手順を確認したら、時間を計って解いてみましょう。登録不要の無料お試し10問では、資料分析を含む4分野の問題を解いて全問の解説を確認できます。

Q & A

よくある質問

Q.表の中に「−」や「…」があるのはどういう意味ですか?

資料によって意味が異なりますが、「該当なし」「データなし」「秘匿」などを表すことが多いです。注記に説明があるはずなので確認し、0と同じものとして計算しないようにしてください。

Q.内訳を足しても合計と一致しないことがあるのはなぜですか?

四捨五入や、表に載っていない「その他」の項目があるためです。注記を確認し、合計を使う選択肢では、内訳の和ではなく合計欄の数値を使います。

Q.表と文章の説明が両方ある資料では、どちらを優先しますか?

両方を照らし合わせて矛盾がないかを確認します。数値を文章で説明した資料の読み取りは、統計の説明文を読む問題でも扱っています。

Q.BESTで表の読み取り問題は出ますか?

公式に問題ごとの出題テーマは公表されていないため、出るとは断定できません。対策書では、表から1人当たりの値や増減の条件を判定する問題が資料分析で扱われているので、表の確認手順を身につけておく価値があります。

出典・参考

読了、おつかれさまでした。ほかの対策ガイドを読む