KEY TAKEAWAYS

この記事でわかること

  • 2025年の出生数は67万1,236人、合計特殊出生率は1.14で、どちらも過去最低を更新(人口動態統計・概数、2026年6月3日公表)。
  • 2024年は出生数68万6,173人、合計特殊出生率1.15(確定数)。「約68万人(2024年)」「約67万人(2025年)」と年をセットで覚える。
  • 高齢化率(65歳以上の割合)は2024年10月1日現在29.3%。2026年9月15日現在の推計では29.6%で過去最高。
  • 将来推計では、高齢化率は2037年に33.3%、2070年に38.7%に達する見込み(社人研の推計をもとにした高齢社会白書)。
この記事の目次
  1. 01最新の少子高齢化データは?一覧で確認
  2. 02出生数と合計特殊出生率はどう違う?
  3. 03高齢化率は何%?「高齢社会」の区切り
  4. 04人口は今後どうなる?将来推計
  5. 05自治体の仕事にはどう影響する?
  6. 06少子高齢化の数字問題を解く手順
  7. 07練習問題1:出生数と高齢化率の正誤は?
  8. 08練習問題2:人口の指標で正しいのは?
  9. 09つまずいたときは何を確認する?
  10. 10よくある質問
  11. 11出典・参考

最新の少子高齢化データは?一覧で確認

少子高齢化の数字は、統計ごとに基準日が違います。まずは主な数字を、出典と基準日つきで確認しましょう(2026年9月27日確認)。

少子高齢化の主な数字
項目数字基準出典
出生数67万1,236人(過去最少)2025年・概数厚生労働省「人口動態統計」
合計特殊出生率1.14(過去最低)2025年・概数厚生労働省「人口動態統計」
出生数(前年)68万6,173人2024年・確定数厚生労働省「人口動態統計」
合計特殊出生率(前年)1.152024年・確定数厚生労働省「人口動態統計」
高齢化率29.3%2024年10月1日現在総務省統計局「人口推計」
65歳以上の割合29.6%(3,624万人、過去最高)2026年9月15日現在の推計総務省統計局「統計からみた我が国の高齢者」

2025年の出生数は前年より1万4,937人少なく、10年連続の減少です。死亡数は158万9,489人で、出生数から死亡数を引いた自然増減は約91.8万人の減少でした。

出生数と合計特殊出生率はどう違う?

出生数は、1年間に生まれた日本人の子どもの「人数」です。合計特殊出生率は、15〜49歳の女性の年齢別出生率を合計したもので、1人の女性が一生のうちに生む子どもの数の平均にあたる「率」です。

人口を維持するにはおよそ2.07程度が必要とされ、これを人口置換水準といいます。日本は2025年に1.14で、10年連続で低下しました。

出生数と合計特殊出生率の比較
出生数合計特殊出生率
表すもの生まれた子どもの人数1人の女性が生む子どもの数の平均
2025年(概数)67万1,236人1.14
影響する要素出生率と、子どもを生む年代の女性の人数年齢ごとの出生の傾向
注意点女性の人口が減ると、率が同じでも減る率が横ばいでも出生数は減ることがある

高齢化率は何%?「高齢社会」の区切り

高齢化率は、総人口に占める65歳以上の人の割合です。総務省統計局の人口推計で毎年10月1日現在の値が公表され、内閣府の高齢社会白書でも使われます。統計局は敬老の日にあわせて、9月15日現在の推計も公表しています。

2024年10月1日現在の高齢化率は29.3%、15歳未満の割合は11.2%で過去最低でした。2026年9月15日現在の推計では、65歳以上人口は3,624万人(前年比2万人増)、割合は29.6%で過去最高です。統計局によると、日本の65歳以上人口の割合は、比較した39か国の中で最も高くなっています。

高齢化の段階を表す呼び方
高齢化率呼び方日本が超えた年
7%超高齢化社会1970年
14%超高齢社会1994年
21%超超高齢社会2007年

都道府県ごとの違いは高齢化率の都道府県ランキングで詳しく整理しています。

人口は今後どうなる?将来推計

将来の人口は、国立社会保障・人口問題研究所(社人研)が推計しています。令和7年版高齢社会白書は、この推計をもとに次の見通しを示しています。

将来の見通し(令和7年版高齢社会白書より)
年見通し
2037年高齢化率33.3%。国民の3人に1人が65歳以上
2043年65歳以上人口が3,953万人でピーク。その後は減るが、高齢化率は上がり続ける
2070年総人口約8,700万人、高齢化率38.7%。約4人に1人が75歳以上

15〜64歳の生産年齢人口は1995年の8,716万人がピークで、2024年には7,373万人(総人口の59.6%)まで減っています。働き手が減り、支えられる側が増えることが、少子高齢化の中心的な課題です。自治体にとっても、税収の減少、介護・医療の需要の増加、インフラの維持、地域の担い手不足といった課題につながります。

自治体の仕事にはどう影響する?

少子高齢化は、市町村の仕事に直接影響します。自治体の経験者採用の面接や論文でも取り上げられやすいテーマなので、次の論点を自分の経験と結びつけて説明できるようにしておくと役立ちます。

  • 財政:税収を支える働き手が減る一方、介護・医療・福祉の支出が増える
  • 介護:介護保険の保険者は市町村。住まい・医療・介護を地域で支える体制づくりが必要
  • インフラ:人口が減る中で、道路・水道・公共施設をどう維持・集約するか
  • 子育て支援:保育・学童・医療費助成など、若い世代に選ばれる地域づくり
  • 担い手:自治会、消防団、地域の行事を支える人が不足する

少子高齢化の数字問題を解く手順

  1. 選択肢の数字が「人数」か「率」かを見分ける(出生数か出生率か、高齢者数か高齢化率か)
  2. 年と基準を確認する(2025年の概数か2024年の確定数か、10月1日現在か9月15日現在か)
  3. 増減の向きを確認する(出生数・出生率は減少、高齢化率は上昇が続いている)
  4. 年齢の区切りを確認する(高齢化率は65歳以上、合計特殊出生率は15〜49歳の女性)

練習問題1:出生数と高齢化率の正誤は?

次の記述ア・イの正誤の組合せとして正しいものはどれか。

ア 2025年の出生数は約67万人で、前年を下回った。

イ 高齢化率とは、総人口に占める75歳以上の人の割合をいう。

1. ア正・イ正 2. ア正・イ誤 3. ア誤・イ正 4. ア誤・イ誤

正解は2。

選択肢ごとの判定
選択肢判定理由
1 ア正・イ正誤りイの年齢の区切りが違う
2 ア正・イ誤正しいアは67万1,236人で前年より減少。イは65歳以上が正しい
3 ア誤・イ正誤りアとイの正誤が逆
4 ア誤・イ誤誤りアを誤りとする根拠がない

練習問題2:人口の指標で正しいのは?

人口に関する記述として最も妥当なものはどれか。

1. 合計特殊出生率は、15〜64歳の女性の年齢別出生率を合計したものである。 2. 人口を維持するのに必要な合計特殊出生率(人口置換水準)は、およそ1.5程度とされる。 3. 出生数が減った年は、合計特殊出生率も必ず下がる。 4. 2026年9月15日現在の推計で、65歳以上の割合は29.6%と過去最高だった。

正解は4。

選択肢ごとの判定
選択肢判定理由
1誤り対象は15〜49歳の女性
2誤り人口置換水準はおよそ2.07程度
3誤り女性の人口が減れば、率が変わらなくても出生数は減る。「必ず」とは言えない
4正しい総務省統計局の推計どおり

時短のコツ:「必ず」を含む選択肢は、成り立たない例(出生率は横ばいで女性の人口だけが減る場合など)を1つ思い浮かべられれば、その場で誤りと判断できます。

つまずいたときは何を確認する?

つまずき → 確認する操作
つまずき確認する操作
出生数と出生率を混同する数字に「人」か「率」かの単位を付けて書き直す
年の違う数字を取り違える上の一覧表の「基準」の列を見て、年と概数・確定数を確認する
高齢化率の年齢を忘れる65歳以上=高齢化率、75歳以上=後期高齢者の割合、と2行で分ける

介護や医療とのつながりは介護保険制度のしくみと地域包括ケアシステム、時事の全体像は公務員試験の時事2026で確認できます。数字を確認したら、無料お試し10問(登録不要)で本番の形式を試してみてください。

Q & A

よくある質問

Q.最新の出生数はいくつですか?

2025年の概数で67万1,236人です(2026年6月3日公表)。確定数は後日公表されるので、厚生労働省のページで確認してください。

Q.高齢化率の最新値は?

10月1日現在の人口推計では2024年の29.3%です。統計局の9月15日現在の推計では、2026年は29.6%です。どの基準日の数字かを確認しましょう。

Q.合計特殊出生率はどれくらいあれば人口が維持されますか?

人口置換水準はおよそ2.07程度とされています。日本は2025年に1.14です。

Q.受験する自治体の出生率はどこで調べられますか?

都道府県別の合計特殊出生率は、厚生労働省の人口動態統計で公表されています。市区町村の人口や高齢化率は、各自治体の統計ページや人口ビジョンで確認できます。

Q.将来推計はだれが作っていますか?

国立社会保障・人口問題研究所(社人研)です。高齢社会白書などで引用されます。

出典・参考

読了、おつかれさまでした。ほかの対策ガイドを読む