KEY TAKEAWAYS
この記事でわかること
- 遠方からの受験で負担になるのは、試験会場までの移動と、平日の面接のための休暇
- 筆記がテストセンター方式なら、今住んでいる地域の会場で受けられる。BESTやSPI3をテストセンターで行う自治体がある
- 面接をオンラインで行う自治体もある(例:広島県の令和8年度第2回社会人経験者)
- 移住支援金は就業の条件が細かく決まっている。役所への就職が対象になるかは、移住先の自治体に確認する
この記事の目次
UIJターンで役所に転職するとは?
Uターンは生まれ育った地域に戻ること、Iターンは縁のない地域に移ること、Jターンは地元に近い地方都市に移ることを指します。役所への転職は、地域に根ざして長く働ける点から、UIJターンの行き先として選ばれることがあります。
多くの自治体では、今の住所を受験資格にしていません。ただし一部の区分で居住に関する条件を付けることもあるので、受験資格欄は必ず確認してください。
遠方から受けるとき、何が問題になる?
| 問題 | 対策 |
|---|---|
| 筆記の会場が遠い | テストセンター方式やオンライン会場を選べる区分を探す |
| 面接が平日で複数回ある | 日程が公表されたらすぐに休暇を調整する。オンライン面接の有無を確認する |
| 交通費・宿泊費がかかる | 面接日を、住まい探しや家族との相談などほかの用事とまとめる |
| 地域の情報が少ない | 自治体の広報紙・総合計画をオンラインで読む。帰省時に役所や街を見ておく |
テストセンター方式やオンライン面接は、どう使う?
筆記をテストセンター方式で行う自治体では、決められた受験期間の中で、近い会場と日時を自分で予約して受けられます。たとえば広島県の令和8年度第2回社会人経験者の試験では、第1次試験にSPI3を使い、全国のテストセンター(自宅などで受けられるオンライン会場を含む)で受ける形でした。第2次試験の面接も、それまでの対面からオンラインに変更すると案内されています(広島県の受験案内ページで2026年9月27日確認)。
職務基礎力試験BESTも、マークシート方式のほか、テストセンターでパソコンを使って受ける方式に対応しています。秋田県大館市の令和8年度の社会人経験者枠では、第1次試験を職務基礎力試験BESTで行い、受験者が令和8年8月22日から9月13日までの期間に、全国各地のテストセンターから会場を選んで予約する形でした(大館市の職員採用ページで2026年9月27日確認)。どちらの方式か、会場を選べるかは受験案内で確認してください。詳しくはBESTのテストセンター方式で説明しています。
- 筆記:テストセンター方式か、自治体が指定する会場での一斉実施かを確認する
- 面接:オンラインか対面か。最終面接だけ対面という形もあり得る
- オンライン面接では通信環境とカメラ・マイクを事前に試す(面接の服装とオンラインの注意点)
休暇と移動を減らすには、どう日程を組む?
東京在住で、地元のA県B市(架空)の社会人経験者枠を受ける人の仮の計画です。筆記はテストセンター方式、面接は2回(1回目はオンライン、2回目は対面)とします。
| 段階 | 場所 | 休暇 | あわせてすること |
|---|---|---|---|
| 申込 | 自宅(電子申請) | 不要 | 受験資格・日程・採用予定日を一覧にする |
| 筆記(テストセンター) | 東京の会場 | 土曜を予約して不要 | 受験期間の初めに予約する |
| 1次面接(オンライン) | 自宅 | 半日 | 静かな部屋と通信を確保する |
| 2次面接(対面) | B市役所 | 1日 | 前日に帰省し、住まいの候補や通勤経路を見ておく |
この例なら、休暇は1日半で済みます。面接の方式や回数が違えば必要な休暇も変わるので、受験先ごとに同じ表を作って比べると、どこを受けるかの判断材料にもなります。対面の面接が複数回ある場合は、帰省のついでに役所の窓口や街の様子を見ておくと、面接で地域の話を具体的にできます。
移住支援金は、役所への転職でも使える?
国の地方創生の制度として「移住支援金」があります。内閣府のページによると、移住直前の10年間で通算5年以上、東京23区に住んでいたか東京圏から23区に通勤していて、直近1年以上も23区に在住または通勤していた人が、東京圏外などへ移住し、就業などの要件を満たした場合に支給されます。額は世帯で100万円以内、単身で60万円以内で、18歳未満の人を帯同する場合は1人につき最大100万円が加算されます(内閣府のページで2026年9月27日確認)。
ただし、就業の要件は「移住支援金の対象として都道府県のマッチングサイトに掲載されている求人に就業すること」などと決まっており、役所への就職が対象になるかは内閣府の解説ページにも明記されていません。移住先の都道府県・市町村の実施要領を確認し、分からなければ担当窓口に問い合わせてください。申請は転入後1年以内、申請後5年以上住み続ける意思があることなども要件になっています。
遠方から受けるなら、どの順番で準備する?
- 移住先の候補の自治体について、受験資格・筆記の方式・面接の方式・日程・採用予定日を一覧にする
- 筆記の形式に合わせて練習し、テストセンター方式なら受験期間の初めに近くの会場を予約する
- 自治体の総合計画や広報紙を読み、地域の課題と自分の経験を結び付けた志望動機を作る
- 面接の日程が分かったら、休暇と移動を手配する。対面の面接は帰省や住まい探しとまとめる
- 内定後の引っ越し・退職の時期を、採用予定日から逆算しておく
家族と一緒に移る場合は、配偶者の仕事や子どもの転校・保育園の時期も、採用予定日に合わせて考える必要があります。受験の段階で家族と日程を共有しておくと、内定後の手続きが慌ただしくなりません。
「なぜこの地域か」は、どう答える?
面接では「なぜこの地域なのか」がよく聞かれます。「地域とのつながり」「地域の課題」「自分の経験」の3つをつなげると説得力が出ます。
- 地域とのつながり:出身地である、家族がいる、以前住んでいたなど
- 地域の課題:人口減少、交通、子育て環境、産業など、統計や計画から具体的に
- 自分の経験:都市部の仕事で身に付けたこと(デジタル化の推進、顧客対応、企画など)
- 結び:その経験を、地域の課題のどこに生かしたいか
例:「出身地の◯◯市では、若い世代の転出が続いていると計画で知りました。東京で10年間、企業の採用広報を担当してきた経験を、地元企業と若者をつなぐ取り組みに生かしたいと考えています。」このように、離れて暮らした経験そのものを強みとして示すことができます。計画に書かれた人口などの数字を正しく読むことは、筆記の資料分析とも共通する力です。筆記がBEST型なら、登録不要の無料お試し10問で一度時間を計って解いてみてください。
迷ったときに確認することは?
| 迷う点 | 確認する操作 |
|---|---|
| 遠方からでも受けられるか | 受験資格欄に住所・居住の条件がないかを読む |
| 何回現地に行く必要があるか | 筆記の方式と面接の回数・方式を受験案内で数える |
| 移住支援金の対象になるか | 移住先の都道府県・市町村の実施要領で就業要件を確認し、窓口に問い合わせる |
| 引っ越しと退職の時期 | 採用予定日から逆算し、退職の申し出の時期を就業規則で確認する |
内定後の引っ越し・退職の段取りは在職中の受験と退職のタイミング、障がいのある人を対象にした選考は障がい者を対象とした職員採用選考で解説しています。
Q & A
よくある質問
Q.住所が県外でも受験できますか?+
多くの自治体では、住所を受験資格にしていません。ただし一部の区分で居住に関する条件を定めることもあるので、受験資格欄で確認してください。
Q.面接で「地元に戻る理由」をどう話せばよいですか?+
家族の事情などの個人的な理由だけで終わらせず、地域の課題に対して自分の経験を生かしたいという仕事の視点を加えると伝わりやすくなります。
Q.オンライン面接は不利になりませんか?+
自治体が指定した方式で受けるのであれば、方式そのものを気にする必要はありません。映り方と音声を事前に確認し、対面と同じ準備で臨みましょう。
Q.Iターン(縁のない地域)でも受かりますか?+
出身地かどうかは受験資格ではないので、Iターンでも受験できます。面接では、その地域を選んだ理由を、訪れた経験や地域の課題、自分の経験との結び付きで具体的に説明できるようにしておきましょう。
Q.テストセンターの予約はいつから取れますか?+
予約の開始時期と受験期間は、受験案内や受験票の案内で示されます。遠方の人も近くの会場を選べるので、案内が出たら早めに予約してください。