KEY TAKEAWAYS

この記事でわかること

  • 距離=速さ×時間。速さ=距離÷時間、時間=距離÷速さ は、この1つの式を変形しただけです。
  • 計算の前に単位をそろえるのが最優先。時速→分速は÷60、分速→秒速は÷60、km→m は×1000です。
  • 往復の平均の速さは、行きと帰りの速さの平均ではありません。同じ距離を往復するなら 2ab÷(a+b) です。
  • 距離が同じなら、かかる時間の比は速さの逆比。比を使うと、距離が分からない問題も短い計算で解けます。
この記事の目次
  1. 01速さ・時間・距離の関係はどう覚える?
  2. 02単位の換算はどうする?
  3. 03速さの問題を解く手順
  4. 04例題1:単位をそろえて距離を求める
  5. 05例題2:往復の平均の速さ
  6. 06例題3:比で距離を求める
  7. 07練習問題:3つの操作を1問ずつ
  8. 08つまずいた操作から確認する
  9. 091分で解くための時短のコツ
  10. 10次に練習すること
  11. 11よくある質問
  12. 12出典・参考
図で理解する速さ × 時間で、進んだ距離が決まる
時速60km1時間で60km× 2時間
時間2時間計算
距離120km

距離 = 速さ × 時間

説明用の例:60km/時 × 2時間 = 120km。時間と速さの単位をそろえます。

速さ・時間・距離の関係はどう覚える?

速さの問題はすべて、距離=速さ×時間 の1本の式から始まります。「はじき」「みはじ」の図で覚えている人も多いと思いますが、図を思い出すより、この式を変形する方が単位の確認もしやすくなります。

3つの関係と使う場面
求めるもの式例
距離速さ×時間分速80mで15分 → 80×15=1200m
速さ距離÷時間1200mを15分 → 1200÷15=分速80m
時間距離÷速さ1200mを分速80m → 1200÷80=15分

2人が同時に動く問題は旅人算で、2人の間の距離が縮む速さ(和・差)を使って考えます。まずはこの記事で、1人の動きを式にする基本を固めておきましょう。

単位の換算はどうする?

よく使う換算(数値は換算の例)
換算計算例
時速 → 分速÷60時速54km → 分速0.9km=分速900m
分速 → 秒速÷60分速900m → 秒速15m
時速km → 秒速m×1000÷3600(=÷3.6)時速54km → 秒速15m
分 → 時間÷6012分 → 0.2時間(12/60)

換算の向きに迷ったら、「1時間は60分なので、1分あたりに進む距離は1時間あたりより小さい」と考えます。大きい単位から小さい単位の速さへは割る、と確かめられます。

速さの問題を解く手順

  1. 単位を1つにそろえる:問題文の速さ・時間・距離の単位を書き出し、どれかに統一する。
  2. 区間を分ける:行きと帰り、速さが変わる前と後など、速さが一定の区間ごとに分ける。
  3. 区間ごとに 距離=速さ×時間 を書く:分からない量は x と置くか、比で表す。
  4. 合計・差の条件で式をまとめる:「合計で○分」「○分早く着いた」などの条件を式にし、選択肢を代入して確かめる。

ステップ2で区間を分けるときは、線分図を1本描き、区間ごとに「速さ・時間・距離」を3段で書き込むと、分からない量がどこにあるかが一目で分かります。空いた欄が1つだけの区間から計算を始めるのがコツです。

例題1:単位をそろえて距離を求める

例題1 時速54kmで走る車が12分間に進む距離はいくらか。

1. 648km 2. 10.8km 3. 4.5km 4. 1.08km

解き方 時間を時間の単位にそろえると、12分=12/60時間=0.2時間。距離は 54×0.2=10.8km です。分速に直して 54÷60=0.9km、0.9×12=10.8km としても同じです。

例題1の選択肢の確認
選択肢判定どこから出る数か
1. 648km×54×12。時速と分をそのままかけた値
2. 10.8km○54×12/60
3. 4.5km×54÷12。かけるべきところで割った値
4. 1.08km×10.8km の小数点の位置を1けた間違えた値

正解は2です。1の648kmは、時速54kmの車が12分で進むにはありえない距離で、大きさの確認だけでも誤りと分かります。答えの大きさが現実的かを一瞬確かめる習慣も、検算として有効です。

例題2:往復の平均の速さ

例題2 ある坂道を、上りは時速4km、下りは時速6kmで往復した。往復の平均の速さは時速何kmか。

1. 時速5km 2. 時速10km 3. 時速2.4km 4. 時速4.8km

解き方 片道の距離を、4と6の最小公倍数の12kmと仮に置きます。上りは 12÷4=3時間、下りは 12÷6=2時間。往復24kmを5時間で進むので、24÷5=時速4.8km です。

例題2の選択肢の確認
選択肢判定どこから出る数か
1. 時速5km×(4+6)÷2。速さを単純に平均した値。遅い上りに長い時間がかかることを無視している
2. 時速10km×4+6。速さを足しただけの値
3. 時速2.4km×4.8の半分。往復の距離を片道分で計算した値
4. 時速4.8km○総距離÷総時間=2×4×6÷(4+6)

正解は4です。公式にすると 平均の速さ=2ab÷(a+b)(a、b は行きと帰りの速さ)ですが、公式を忘れても「片道を最小公倍数で置く→総距離÷総時間」で必ず解けます。平均の速さは、遅い方に近い値になると覚えておくと、選択肢1の単純平均をすぐに切れます。

例題3:比で距離を求める

例題3 同じ道のりを、Aは時速4km、Bは時速6kmで進んだ。同時に出発したところ、BはAより30分早く着いた。この道のりは何kmか。

1. 12km 2. 3km 3. 6km 4. 10km

解き方 距離が同じなので、かかる時間の比は速さの逆比で A:B=6:4=3:2。比の差の1が30分にあたるので、Aのかかった時間は3×30=90分=1.5時間。道のりは 4×1.5=6km です。

例題3の代入チェック(選択肢の距離で時間を計算)
選択肢Aの時間Bの時間差判定
1. 12km3時間2時間60分×
2. 3km45分30分15分×
3. 6km90分60分30分○
4. 10km150分100分50分×

正解は3です。比で解けない場合でも、このように選択肢を代入して条件に合うかを確かめる方法なら確実に答えが出ます。時間の差は距離に比例するので、30分の差になる距離は1つに決まります。

練習問題:3つの操作を1問ずつ

例題で使った「単位換算」「平均の速さ」「比」を、数値を変えて確かめます。

練習問題と答え
問題考え方答え
分速75mで歩く人が1.5km歩くのにかかる時間は?1.5km=1500m にそろえて 1500÷7520分
行きは時速60km、帰りは時速40kmで同じ道を往復した。平均の速さは?片道120kmと置く。2時間+3時間で240km時速48km
AとBが同じ時間歩いた。速さの比は5:3で、AはBより1.5km多く進んだ。Bが進んだ距離は?同じ時間なら距離の比=速さの比。差の2が1.5kmにあたる2.25km(1あたり0.75km×3)

3問目は例題3の逆で、時間が同じなら距離の比は速さの比のまま、距離が同じなら時間の比は速さの逆比、と対にして覚えます。どちらが同じなのかを問題文で確かめてから比を使うのがポイントです。

つまずいた操作から確認する

つまずき確認する操作
答えの桁が大きくずれる時速と分、kmとmが混ざっていないかを確かめる
平均の速さで単純平均を選んでしまう片道を最小公倍数で置き、総距離÷総時間で計算し直す
距離が分からず式が作れない距離を x と置くか、時間の比(速さの逆比)で考える
比の計算で何が1にあたるか迷う比の差・比の合計が、問題文のどの数(30分など)にあたるかを線で結ぶ

1分で解くための時短のコツ

  • 単位は答えの単位に合わせる:答えが km なら最初から km・時間で、m なら m・分で計算すると、最後の換算が不要です。
  • 往復の平均は「遅い方に近い」:選択肢から単純平均と速さの和を除けば、残りはわずかです。
  • 比が使える形を探す:「同じ距離」なら時間は速さの逆比、「同じ時間」なら距離は速さの比です。

次に練習すること

2人が出会う・追いつく問題は旅人算の解き方、「全部が一方だと仮定する」考え方は鶴亀算・過不足算で練習できます。最小公倍数の考え方をもう一度確かめたい場合は倍数・公倍数の個数も参考になります。

公式と単位換算を覚えたら、登録不要の無料お試し10問で、本番と同じ1問1分のペースで解けるかを試してみてください。

Q & A

よくある質問

Q.「はじき」の図は使わない方がよいですか?

使っても構いません。ただ、図だけに頼ると単位の確認を忘れがちです。距離=速さ×時間 の式で書くと、単位(km・時間など)も一緒に書けるので、換算の誤りに気づきやすくなります。

Q.往復の平均の速さの公式 2ab/(a+b) は、片道の距離が違っても使えますか?

使えません。この公式は、行きと帰りの距離が同じときだけ成り立ちます。距離が違う場合は、総距離÷総時間で計算します。

Q.秒速を時速に直す簡単な方法はありますか?

秒速(m)を3.6倍すると時速(km)になります。秒速15mなら 15×3.6=時速54km。1時間は3600秒、1kmは1000mなので、×3600÷1000=×3.6 です。

Q.途中で休憩した場合の平均の速さは?

平均の速さは「総距離÷総時間」なので、休憩時間も総時間に含めて計算します。問題文が休憩を含むかどうかを確かめましょう。

出典・参考

読了、おつかれさまでした。ほかの対策ガイドを読む