KEY TAKEAWAYS

この記事でわかること

  • BESTの論理的思考は、条件から「確実にいえること」を選ぶ判断推理と、条件から数を求める数的推理の2つに分けて準備すると整理しやすくなります。
  • どの型も「最初に何を書くか」が決まっています(矢印・線・表・公式)。型を見分けて最初の一手を30秒以内に書けるかが、1問1分に近づく鍵です。
  • 覚える順番は、手順が短く練習の効果が出やすい命題→順序→対応表→試合→場合の数・確率がおすすめです(当サイトの学習上の優先度で、出題頻度ではありません)。
  • 1分半を過ぎても絞れない問題は、印をつけていったん後回しにし、ほかの分野に時間を残します。
この記事の目次
  1. 01BESTの論理的思考では何が問われる?
  2. 02出題パターンと最初の一手の一覧
  3. 03どの順番で覚えればよい?
  4. 04問題文から型を見分けるには?
  5. 05例題で「型の判別→手順」を確かめる
  6. 06時間をかけすぎないための判断基準
  7. 07つまずいた操作から確認する
  8. 08練習の進め方
  9. 09よくある質問
  10. 10出典・参考

BESTの論理的思考では何が問われる?

職務基礎力試験BESTの職務能力試験(BEST-A)は、60題を1時間で解く試験です。論理的思考・資料分析・文章理解・社会情勢の4分野から出題されます。対策書などで紹介されている構成では、30問のまとまり(論理的思考6問→資料分析3問→文章理解9問→社会情勢12問)が2回くり返され、論理的思考は合わせて12問前後とされています。ただし小分類ごとの問題数は公表されていないので、目安として読んでください。分野ごとの問題数と順番は出題順と分野別問題数にまとめています。

論理的思考の問題は、大きく次の2つに分けられます。

  • 判断推理:いくつかの条件を読んで、確実にいえるものを選ぶ(命題、集合、順序、位置、対応関係、うそつき、試合など)
  • 数的推理:条件から数を求める(場合の数、確率、速さ、鶴亀算、倍数など)

どちらも、社会情勢のように「知らなければ解けない」問題とは性質が違い、解き方の手順を覚えれば安定して得点しやすい分野です。この記事は、各パターンの解き方記事への入口として使ってください。

出題パターンと最初の一手の一覧

下の表は、当サイトが解き方を整理しているパターンの一覧です。「目標時間」は1問1分の試験で使える時間から逆算した当サイトの目安で、公式の基準や出題頻度を示すものではありません。

論理的思考のパターン別・最初の一手と目標時間(当サイトの目安)
パターン最初に書くもの1問の目標時間解き方の記事
命題・三段論法文を矢印(A→B)に直す40〜60秒命題と対偶・必要条件と十分条件
集合(ベン図)円2〜3つと重なりの数60秒ベン図の問題
順序関係順位の枠を横1列に書く60〜90秒順序関係・数値の差がある順序
位置関係円卓・座席・部屋の図60〜90秒位置関係
対応関係人×属性の○×表60〜90秒対応表
うそつき(真偽)対立する発言のペア60〜90秒発言の真偽
試合トーナメント表・勝敗表60〜90秒トーナメント戦・リーグ戦
場合の数足すかかけるかの判断60秒場合の数の基本・順列と組合せ・最短経路
確率全体の数・戻すか戻さないか60秒確率の基本・余事象
速さ単位をそろえ、距離=速さ×時間60〜90秒速さの基本・旅人算
鶴亀算・倍数全部が一方と仮定/N÷a60秒鶴亀算・過不足算・倍数の個数
その他の数的推理変わらない量・全体を1とおく60〜90秒損益算・仕事算・濃度・数列

どの順番で覚えればよい?

全部を同じ熱量で練習する必要はありません。当サイトでは、手順が短く、練習した分だけ速くなりやすい順に、次の5つから始めることをすすめています。

  1. 命題(対偶・三段論法):矢印でつなぐだけで解ける。対偶の作り方を覚えれば、計算はほぼ不要。
  2. 順序関係:線を1本引き、確定している条件から書き込む。場合分けが2〜3通りなら1分前後で終わる。
  3. 対応表:○が入ったら同じ行と列を×で埋める。表の形を作れれば半分は解けている。
  4. 試合(トーナメント・リーグ):試合数の公式(勝ち抜き戦は n−1、総当たりは n(n−1)÷2)だけで答えが出る問題もある。
  5. 場合の数・確率:「または」(同時に起きない場合)は足す、「続けて」はかける、「少なくとも」は1から引く。この3つで多くの問題に対応できる。

速さや鶴亀算は、中学までの算数・数学の復習に近い内容です。公式と単位換算を確認しておけば、時間をかけずに対応できるようになります。

問題文から型を見分けるには?

問題文の言葉と、使う型(当サイトの整理)
問題文に出てくる言葉考えられる型最初の一手
「〜する人は〜だ」「確実にいえるものはどれか」命題矢印に直す
「〜より先に」「すぐ後に」「間に2人」順序関係順位の枠を書く
「正面」「右隣」「真上の部屋」位置関係図を描き、1人を固定する
「AはBではない」「それぞれ1つずつ」対応関係○×表を作る
「1人だけうそをついている」うそつき対立する発言を探す
「何通り」場合の数足すかかけるかを決める
「確率」「少なくとも」確率・余事象全体の数と余事象を書く
「分速」「追いつく」「出会う」速さ・旅人算単位をそろえる

例題で「型の判別→手順」を確かめる

例題1(判断推理) 次のことが分かっているとき、確実にいえるものはどれか。

・会議に出た人は、議事録を読んだ。/・議事録を読んだ人は、報告書を書いた。

1. 報告書を書いた人は、会議に出た 2. 議事録を読んでいない人は、報告書を書いていない 3. 報告書を書いていない人は、会議に出ていない 4. 会議に出ていない人は、議事録を読んでいない

型と手順 「〜した人は〜した」「確実にいえる」から命題の型です。矢印にすると「会議→議事録→報告書」。対偶は「¬報告書→¬議事録→¬会議」で、選択肢3がたどれます。正解は3。1は逆、2と4は裏の形で、確実にはいえません。

例題2(数的推理) 5人の中から、役割の区別のない代表を2人選ぶ方法は何通りか。

1. 10通り 2. 20通り 3. 25通り 4. 5通り

型と手順 「何通り」から場合の数、役割の区別がないので組合せです。5×4÷2=10通りで、正解は1。2の20通りは役割を区別した順列(5×4)、3の25通りは同じ人を2回選べるとした値(5×5)、4の5通りは人数そのものです。

どちらの例題も、型が分かった時点で「最初に書くもの」が決まり、あとは手順どおりに進むだけです。型の判別に30秒以上かかる問題は、後回しの候補と考えます。

時間をかけすぎないための判断基準

60題を1時間で解くので、平均すると1問1分です。論理的思考は1問に1分以上かかりやすい分野なので、次のような基準を決めておくと本番で迷いません。時間配分全体の考え方は時間配分の目安にまとめています。

  • 問題文を読んで、どの型か30秒以内に分からなければ後回しにする。
  • 場合分けが4通り以上に広がりそうなら、選択肢を1つずつ条件に当てはめる方法(反例探し)に切り替える。
  • 1分半たっても答えが絞れない場合は、残った選択肢から1つ選んでマークし、印をつけて次へ進む。
  • 「確実にいえるもの」は、すべての場合を確定させなくても、全場合で成り立つ選択肢が1つ見つかれば十分。

つまずいた操作から確認する

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逆・裏の選択肢を選んでしまう選択肢も矢印にして、向きどおりにたどれるか確かめる命題と対偶
場合分けの途中で分からなくなる場合ごとに図や線を1本ずつ書き、横に並べる順序関係
表が埋まらない○を入れたら同じ行・列を×にしたか確かめる対応表
数え方が合わない足すかかけるか、区別するかしないかを確かめる場合の数の基本
確率の答えが1つ手前の値になる余事象を使ったら最後に1から引いたか確かめる余事象

練習の進め方

  1. 各パターンの記事で解き方の手順を読み、例題を自分で解き直す(1パターン10〜15分)。
  2. 同じ型の問題を3〜5問続けて解き、図や表の書き方を手に覚えさせる。
  3. 型に慣れたら、時間を計って論理的思考だけの6問セットを6〜8分で解く練習をする。
  4. 最後に60問通しで解き、論理的思考にかけた時間を記録する。12問で15分を超えるようなら、後回しの基準を見直す。

手順を読んだら、まずは登録不要の無料お試し10問で、論理的思考を含む4分野の問題を1問1分のペースで解けるかを確かめてください。型ごとに数をこなしたい場合は、フルパックに本番形式の模試60問と分野別ドリル999問を収録しています。学習全体の進め方はBESTの勉強法を参考にしてください。

Q & A

よくある質問

Q.BESTの論理的思考は何問出ますか?

公式に分野別の問題数は公表されていません。対策書などで紹介されている構成では、60問中12問前後で、30問のまとまりの先頭6問が論理的思考とされています。

Q.数学が苦手でも得点できますか?

判断推理(命題・順序・対応表など)は計算をほとんど使わず、図や表の書き方で解けます。数的推理も中学までの計算が中心なので、公式と手順を覚えれば対応しやすい分野です。

Q.論理は最初に出てきますが、最初から順に解くべきですか?

順に解いて構いませんが、1問に1分半以上かけないと決めておきましょう。分からない問題は印をつけて後回しにし、文章理解や社会情勢を先に済ませる方が合計点は安定しやすくなります。

Q.どのパターンから練習すればよいですか?

当サイトでは、命題、順序関係、対応表、試合、場合の数・確率の順をすすめています。手順が決まっていて、練習の効果が出やすいパターンです。

出典・参考

読了、おつかれさまでした。ほかの対策ガイドを読む