KEY TAKEAWAYS
この記事でわかること
- 順序関係は、1本の線(数直線)に順位の枠を書き、確定している条件から先に書き込むのが基本です。
- 「AのすぐあとにB」「AとBの間に2人」は、動かせるかたまりとして扱い、置ける場所を数えます。
- 場合分けが残ったら、全部のパターンを横に並べて書き、すべての場合で成り立つ選択肢だけを選びます。
- 「確実にいえる」問題は、1つの場合だけで正しい選択肢がひっかけになります。
この記事の目次
順序関係の問題は何を聞いている?
順序関係の問題では、「AはBより先に着いた」「CはDのすぐ後だった」などの条件から、到着順・身長順・順位などの並び方を考えます。多くは「確実にいえるものはどれか」という形で、並び方が1通りに決まらないこともあります。
ここで押さえたいのは、並び方を完全に決める必要はないということです。2〜3通りの候補が残っても、すべての候補で共通して成り立つ選択肢が1つ見つかれば答えになります。逆に、候補の1つでしか成り立たない選択肢は「確実にはいえない」ので誤りです。
条件を線で整理する考え方は、数値の差がある順序関係や位置関係(座席・部屋割り)にもそのまま使えます。論理的思考全体の型は出題パターンまとめで一覧にしています。
順序関係を解く4ステップ
- 枠を書く:人数分の枠を横一列に書き、左を1番(先・高い)と決める。問題ごとに向きを変えない。
- 確定条件を書き込む:「Eは3番目」のように位置が1つに決まる条件を最初に入れる。
- かたまりを置く:「すぐ後」「間に○人」のように2人の距離が決まっている条件を、置ける場所の候補ごとに書く。
- 残りを埋めて、場合を並べる:残った条件で候補を絞り、残った場合をすべて横に並べてから選択肢を確かめる。
| 条件の言い方 | 線への書き方 | 注意点 |
|---|---|---|
| AはBより先(高い) | A … B | 間に何人いてもよい。すぐ隣とは限らない |
| AのすぐあとにB | [A B] | 2人をくっつけた1つのかたまりとして動かす |
| AとBの間に2人 | A □ □ B または B □ □ A | どちらが先かが書かれていなければ2通り |
| AとBは隣り合わない | ×[A B]、×[B A] | 最後に候補を消すときに使う条件 |
| Aは最後ではない | 5番(最後)の枠に A× と書く | 否定の条件は枠に×を書いておく |
「より先」と「すぐ後」の違いは取り違えやすいポイントです。「すぐ」「直前」「直後」「隣」という言葉があるときだけ、2人をくっつけて書きます。
例題1:確定条件とかたまりから場合分けする
例題1 A〜Eの5人が会場に到着した順番について、次のことが分かっている。同時に着いた人はいない。確実にいえるものはどれか。
・BはDより先に着いた。/・AのすぐあとにCが着いた。/・Eは3番目に着いた。
1. Aは1番目に着いた 2. Dは2番目に着いた 3. AとBの間には2人が着いた 4. BはCより先に着いた
整理 Eが3番目なので、残りの枠は1・2番と4・5番です。かたまり[A C]は、1・2番か4・5番のどちらかに入ります。残りの2枠に、BがDより先になるように入れます。
| 場合 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
|---|---|---|---|---|---|
| ①[A C]が前 | A | C | E | B | D |
| ②[A C]が後 | B | D | E | A | C |
2つの場合で選択肢を確かめます。1は①だけ、2は②だけで成り立つので×。4は②だけで成り立ち、①では B が4番目、C が2番目なので×。3は①(A1番・B4番)でも②(B1番・A4番)でも間に2人いるので、正解は3です。
このように、並びが1つに決まらなくても答えは出ます。ステップ4で場合を横に並べて書いておくと、選択肢1つあたり数秒で判定できます。
例題2:「間に2人」「隣り合わない」を組み合わせる
例題2 A〜Fの6人の身長について、次のことが分かっている。同じ身長の人はいない。確実にいえるものはどれか。
・Fは高い方から3番目である。/・AとBの間には2人いる。/・CはAより高い。/・DとEは隣り合わない。/・EはDより高い。
1. Cは最も高い 2. Dは最も低い 3. Aは高い方から5番目である 4. EはCより高い
整理 AとBの組は、間に2人を置くと「1と4」「2と5」「3と6」の3通りですが、3番目はFなので「3と6」は使えません。さらに「CはAより高い」ので、Aが1番目になる置き方は消えます。
| A・Bの位置 | Cの位置 | 残り2枠 | D・Eの判定 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| A4・B1 | 2(Aより高い空き枠) | 5・6 | 隣り合うので× | 不成立 |
| A2・B5 | 1 | 4・6 | E4・D6 | C A F E B D |
| A5・B2 | 1 | 4・6 | E4・D6 | C B F E A D |
| A5・B2 | 4 | 1・6 | E1・D6 | E B F C A D |
残った3通りのすべてで、Dは6番目(最も低い)なので、正解は2です。1は下の1通りでEが最も高いので×。3はAが2番目の場合があるので×。4は下の1通りだけで成り立つので×です。
この問題で候補が一気に減ったのは、「3番目はF」という確定条件を先に入れて、A・Bの置き方を3通りから2通りに減らしたからです。確定条件を最初に入れることが、場合分けを短くする一番の近道です。
場合分けが増えそうなときはどう判断する?
かたまりの置き方が4通り以上ありそうなときは、次の順で判断します。
- 条件の数が多い人から置く:例題2のAのように、複数の条件に登場する人を先に置くと、ほかの人の候補も同時に減ります。
- 「〜ではない」の条件で先に消す:否定の条件(最後ではない、隣り合わない)は、候補を書いたあとに一気に消すのに使います。
- 選択肢から検証に切り替える:候補が多すぎる場合は、選択肢を1つずつ「成り立たない並びが作れるか」で確かめます。反例の並びが1つ作れれば、その選択肢は×です。
練習問題:かたまりの置き場所を数える
練習 A〜Dの4人の到着順について、「CはAより後に着いた」「BのすぐあとにDが着いた」「Aは1番目ではない」が分かっている。4番目に着いたのは誰か。
答え C。かたまり[B D]の置き場所は「1・2」「2・3」「3・4」の3通りです。「2・3」だとAとCが1番と4番に入り、Aは1番目ではないのでA4番・C1番となって「CはAより後」に反します。「3・4」だとAが1番目になってしまいます。残る「1・2」でA3番・C4番の1通りに決まります。
かたまりの置き場所を端から順に全部書き出して、条件で消していくのが、この型の基本の動きです。
つまずいた操作から確認する
| つまずき | 確認する操作 |
|---|---|
| 「より先」を「すぐ後」と同じに扱ってしまう | 「すぐ」「直前」「直後」「隣」の語があるときだけ2人をくっつける |
| 場合分けの途中で分からなくなる | 場合ごとに線を1本ずつ書き、①②と番号をつけて横に並べる |
| 「確実にいえる」の答えが2つ残る | 片方が一部の場合だけで成り立っていないか、全場合で確かめ直す |
| 左右(上下)の向きを途中で取り違える | 枠の左端に「1番・先・高」と書き込んでから始める |
1分で解くための時短のコツ
- 選択肢を先に読む:何番目の人を聞いているか分かれば、全員を確定させずに済む場合があります。
- 場合を並べたら、選択肢は「反例探し」で見る:1つの場合で成り立たなければ即×。全場合を確かめるのは最後に残った1つだけで足ります。
- 「間に○人」は枠の番号の差で数える:間に2人なら番号の差は3です。枠を数え直すより速く、数え間違いも減ります。
次に練習すること
「3cm高い」「5分遅い」のように数値の差がつく問題は、数値の差がある順序関係の解き方で、左右2通りの書き分けを練習できます。円卓や部屋の並びなど2次元の配置は位置関係の解き方へ。条件が「人×属性」の組合せになる問題は対応表の解き方が向いています。
線の書き方に慣れたら、登録不要の無料お試し10問で、1問1分のペースで場合分けまで進めるかを確かめてみてください。
Q & A
よくある質問
Q.順序関係と位置関係はどう違いますか?+
順序関係は1列の並び(順番・順位)、位置関係は座席や部屋のように上下左右・円形の配置を考える問題です。1列に並べられるものは順序関係として線で整理できます。
Q.同着や同じ身長があるときはどうしますか?+
問題文に「同着はない」と書かれていなければ、同着の可能性も考えます。同じ枠に2人を縦に並べて書くと整理しやすくなります。
Q.「AはBより2つ前」と「AとBの間に2人」は同じですか?+
違います。「2つ前」は番号の差が2(間に1人)で、向きも決まっています。「間に2人」は番号の差が3で、向きは書かれていなければ2通りです。言葉を番号の差に直してから線に書くと取り違えません。
Q.場合分けは何通りまでなら書くべきですか?+
目安として3通り程度までなら全部書く方が速いです。それ以上になりそうなら、条件の多い人から置き直すか、選択肢から反例を探す方法に切り替えます。