KEY TAKEAWAYS

この記事でわかること

  • 濃度(%)=食塩÷食塩水×100。迷ったら、まず食塩の量(g)を出します。
  • 水を足す・蒸発させる問題は「食塩の量は変わらない」ことを使います。
  • 2つの食塩水を混ぜた濃度は、重さの逆比で決まります。これを図にしたのがてんびん図です。
  • 混ぜた後の濃度は、必ず混ぜる前の2つの濃度の間に入ります。範囲外の選択肢はすぐ消せます。
この記事の目次
  1. 01濃度の公式と、足してよい量・いけない量
  2. 02てんびん図の使い方の手順
  3. 03例題1:2つの食塩水を混ぜると何%になる?
  4. 04例題2:水を蒸発させて濃くするには?
  5. 05例題3:狙った濃度にするには何g混ぜる?
  6. 06食塩を加える問題、一部を取り出す問題は?
  7. 07型ごとに「変わらない量」を整理すると?
  8. 08つまずいたら、どの操作を確認する?
  9. 091分で解くための時短のコツ
  10. 10よくある質問
  11. 11出典・参考
図で理解する混ぜるときは、食塩と食塩水を別々に足す
5%の食塩水100g/塩5g+
10%の食塩水100g/塩10g合計
混合後200g/塩15g

混合後の濃度 = 食塩の合計 ÷ 食塩水の合計 × 100

説明用の例:(5+10) ÷ (100+100) × 100 = 7.5%。濃度の単純平均は重さが同じときだけ。

濃度の公式と、足してよい量・いけない量

濃度(%)=食塩の重さ÷食塩水の重さ×100 です。食塩水の重さは「水+食塩」なので、水の重さで割らないよう注意します。

3つの量の関係
求めるもの式例
濃度食塩÷食塩水×100食塩20g・食塩水250g → 8%
食塩の量食塩水×濃度÷10010%の食塩水200g → 20g
食塩水の量食塩÷濃度×100食塩20gで8% → 250g

混ぜる問題で足し算してよいのは、食塩の量と食塩水の量だけです。濃度(%)どうしは足せません。8%と3%を混ぜても11%にはならず、重さが違えば単純な平均の5.5%にもなりません。基本の解き方は「それぞれの食塩の量を出す→足す→全体の重さで割る」です。

てんびん図の使い方の手順

てんびん図は、横線の両端に混ぜる前の濃度を、支点に混ぜた後の濃度を書き、両端に重さをぶら下げた図です。つり合うとき、支点からの距離の比は重さの逆比になります。重い方の濃度の近くに、混ぜた後の濃度がきます。

  1. 横線の左右に、2つの食塩水の濃度を書く。
  2. それぞれの端に重さを書き、重さの比を簡単にする(例:300g:200g=3:2)。
  3. 支点からの距離は逆比(2:3)になるので、濃度の差を2:3に分ける。
  4. 低い方の濃度に、低い方からの距離を足したものが、混ぜた後の濃度になる。
  5. 逆に、混ぜた後の濃度が分かっていて重さを求めるときは、距離の比を逆にして重さの比にする。

水を足すのは「0%の食塩水」を、食塩を足すのは「100%の食塩水」を混ぜるのと同じなので、てんびん図の片方を0%や100%として使えます。

例題1:2つの食塩水を混ぜると何%になる?

例題1 8%の食塩水300gと3%の食塩水200gを混ぜると、何%の食塩水になるか。

(1)5% (2)5.5% (3)6% (4)11%

  • (1)5%:重さを取り違え、3%を300g、8%を200gとして計算した値です(9g+16g=25g、25÷500)。
  • (2)5.5%:濃度を単純に平均した値です。重さが違うので平均にはなりません。
  • (4)11%:濃度を足した値です。混ぜた後の濃度は、3%と8%の間に入るはずです。
例題1の解き方(正解は(3)6%)
方法計算結果
食塩の量で300×0.08=24g、200×0.03=6g、合計30g。30÷500×1006%
てんびん図で重さの比3:2 → 距離の比2:3。差5%を2:3に分けると、8%側から2、3%側から33+3=6%

例題2:水を蒸発させて濃くするには?

例題2 5%の食塩水400gから水を蒸発させて、8%の食塩水にしたい。蒸発させる水は何gか。

(1)130g (2)150g (3)240g (4)250g

  • (1)130g:食塩水ではなく水の重さで割り、水が250gになると考えた値です(食塩水は270gになり、400−270=130)。
  • (3)240g:濃度の差(8−5=3)を元の濃度5で割り、全体の3/5を蒸発させると考えた値(400×3/5)です。食塩の量が同じなら食塩水の重さは濃度に反比例するので、残るのは400×5/8=250g、蒸発させるのは400×3/8=150gです。
  • (4)250g:蒸発させた後の食塩水の重さです。問われているのは蒸発させる水の量です。
例題2の解き方(正解は(2)150g)
手順計算わかったこと
食塩の量400×0.05=20g蒸発させても20gのまま
8%になる食塩水の重さ20÷0.08=250g蒸発後は250g
蒸発させる水400−250150g
検算20÷250×100=88%で一致

例題3:狙った濃度にするには何g混ぜる?

例題3 4%の食塩水300gに10%の食塩水を混ぜて、6%の食塩水をつくりたい。10%の食塩水を何g混ぜればよいか。

(1)100g (2)150g (3)200g (4)600g

  • (1)100g:代入すると食塩は12g+10g=22g、全体400gで5.5%になり、6%に届きません。
  • (3)200g:代入すると食塩は12g+20g=32g、全体500gで6.4%になり、濃すぎます。
  • (4)600g:距離の比1:2をそのまま重さの比にした値です。代入すると食塩72g、全体900gで8%になります。距離と重さは逆比です。
例題3の解き方(正解は(2)150g)
手順計算わかったこと
支点からの距離4%側:6−4=2、10%側:10−6=4距離の比は2:4=1:2
重さの比距離の逆比4%:10%=2:1
10%の重さ300×1/2150g
検算食塩は12g+15g=27g、全体450g。27÷450×100=66%で一致

食塩を加える問題、一部を取り出す問題は?

食塩を加えると、食塩の量も食塩水の量も同じだけ増えます。10%の食塩水180gに食塩20gを加えると、食塩は18+20=38g、食塩水は200gで19%です。てんびん図なら、食塩を「100%の食塩水20g」として10%の180gと混ぜると考えます。

一部を取り出すだけなら、残った食塩水の濃度は変わりません。「取り出して同じ量の水を入れる」問題では、取り出した後の食塩の量を計算してから水を足します。8%の食塩水200gから50gを取り出し、水50gを入れると、食塩は150×0.08=12g、全体200gで6%です。

型ごとに「変わらない量」を整理すると?

濃度の問題は、操作によって変わる量と変わらない量が決まっています。問題文を読んだら、まず下の表のどの型かを判定し、変わらない量から式を立てます。

操作ごとの食塩・食塩水の変化
操作食塩の量食塩水の量立てる式
水を加える変わらない増える食塩÷目標の濃度=加えた後の重さ
水を蒸発させる変わらない減る食塩÷目標の濃度=蒸発後の重さ
食塩を加える増える同じだけ増える(食塩+加えた量)÷(全体+加えた量)
2つを混ぜる足し算足し算食塩の合計÷重さの合計、またはてんびん図
一部を取り出す減る減る濃度は変わらない

「変わらない」と書いた量を先に計算しておけば、あとは割り算1回で答えに近づけます。型が複数組み合わさった問題でも、操作を1つずつ順に処理すれば同じ表で考えられます。

つまずいたら、どの操作を確認する?

つまずき → 確認する操作
つまずき確認する操作
濃度どうしを足したり平均したりするそれぞれの食塩の量(g)を出してから足す
水の重さで割ってしまう分母は食塩水(水+食塩)の重さと書いてから計算する
蒸発・水を足す問題で式が立たない食塩の量が変わらないことを使い、目標の濃度になる全体の重さを逆算する
てんびん図の比を逆にする重い方の濃度の近くに支点がくる、と絵で確かめる
答えが合っているか不安混ぜた後の濃度が2つの濃度の間に入るか、代入して一致するかを見る

重さの比で平均が決まる考え方は、資料分析の平均と基準の比較で扱う加重平均と同じです。全体を決めて1あたりの量を出す練習は仕事算の解き方、比の目もりで考える練習はやりとり算・年齢算で続けられます。

1分で解くための時短のコツ

  • 重さの比がきれいな整数比(3:2、1:2など)になるときはてんびん図、そうでないときは食塩の量の計算が速いことが多いです。
  • 選択肢を見たら、まず「2つの濃度の間」に入らないものを消します。例題1の11%のような選択肢は計算せずに消せます。
  • 逆算の問題は、選択肢の真ん中あたりの値を代入し、濃すぎるか薄すぎるかで残りを絞ります。

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Q & A

よくある質問

Q.てんびん図と食塩の量の計算は、どちらを使えばよいですか?

どちらでも同じ答えになります。重さの比がきれいな整数比になるときはてんびん図、3つ以上を混ぜる問題や数値が細かい問題では食塩の量の計算が確実です。

Q.3つの食塩水を混ぜる問題はどう解きますか?

食塩の量をすべて足し、重さの合計で割るのが確実です。てんびん図を使うなら、2つずつ順に混ぜて考えます。

Q.食塩ではなく砂糖水や果汁の問題でも同じですか?

「溶けているものの量÷全体の量」という関係は同じなので、同じ手順で解けます。果汁の割合やアルコールの度数の問題も、中身の量を先に出すのが基本です。

Q.BESTで濃度の問題は出ますか?

公式に問題ごとの出題テーマは公表されていないため、出るとは断定できません。割合と重さの関係を扱う練習として、資料分析の加重平均と合わせて身につけておくと役に立ちます。

出典・参考

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