KEY TAKEAWAYS

この記事でわかること

  • 仕事算は、仕事全体の量を先に決めて、1日あたりの量を出すのが基本です。
  • Aがa日、Bがb日で終える仕事は、全体をaとbの最小公倍数とおくと、1日あたりの量が整数になります。
  • 一緒に働くときは1日あたりの量を足し、全体をその和で割ります。
  • 途中で交代する問題は「全部Bが働いたとして不足分を出す」つるかめ算の考え方で解けます。
この記事の目次
  1. 01仕事算は何から決めればいい?
  2. 02仕事算を解く手順
  3. 03例題1:2人一緒に働くと何日目に終わる?
  4. 04例題2:途中で交代すると、Aは何日働いた?
  5. 05例題3:途中から2人になると全部で何日?
  6. 06水を入れる・抜く問題も同じ手順で解ける?
  7. 07つまずいたら、どの操作を確認する?
  8. 081分で解くための時短のコツ
  9. 09よくある質問
  10. 10出典・参考

仕事算は何から決めればいい?

仕事算は「Aひとりなら12日、Bひとりなら18日かかる仕事を、2人でやると何日か」のように、日数から仕事の速さを考える問題です。日数どうしを足したり平均したりしても答えは出ません。必ず1日あたりにできる量に直してから計算します。

そのために、まず仕事全体の量を決めます。全体を1とおく方法と、日数の最小公倍数とおく方法がありますが、分数の計算を避けられる最小公倍数の方法が本番では速く、計算ミスも減ります。

全体の置き方の比較(Aが12日、Bが18日の場合)
置き方Aの1日分Bの1日分2人の1日分
全体を11/121/181/12+1/18=5/36
全体を36(12と18の最小公倍数)36÷12=336÷18=23+2=5

どちらでも答えは同じです。最小公倍数とおくと「全体36を1日5ずつ」という整数の割り算になり、分母をそろえる手間がなくなります。

仕事算を解く手順

  1. それぞれがひとりで終える日数(時間)を書き出す。
  2. 日数の最小公倍数を仕事全体の量とおく。
  3. 全体÷日数で、それぞれの1日あたりの量を出す。
  4. 場面に合わせて計算する(一緒なら1日分を足す、交代なら仮定して不足分を出す)。
  5. 割り切れないときは、「何日かかるか」と「何日目に終わるか」のどちらを聞かれているかを確認する。
  6. 最後に、それぞれの仕事量の合計が全体と一致するかを検算する。

例題1:2人一緒に働くと何日目に終わる?

例題1 ある仕事を、Aさんひとりで行うと12日、Bさんひとりで行うと18日で終える。この仕事を2人で一緒に行うと、何日目に終わるか。

(1)7日目 (2)8日目 (3)15日目 (4)30日目

  • (1)7日目:36÷5=7.2の小数を切り捨てた値です。7日間では35しか終わらず、仕事が残ります。
  • (3)15日目:12日と18日の平均です。日数を平均しても、2人で働いたときの速さにはなりません。
  • (4)30日目:12日と18日を足した値です。2人で働けば、ひとりのときより早く終わるはずなので、12日より長い答えはありえません。
例題1の解き方(正解は(2)8日目)
手順計算わかったこと
全体12と18の最小公倍数全体=36
1日分A=36÷12=3、B=36÷18=22人で1日5
かかる日数36÷5=7.27日では35で、1だけ残る
何日目か残り1は8日目に終わる8日目

「2人で働けば、速いほうのひとりより早く終わる」という見当をつけておくだけで、(3)と(4)はすぐに消せます。

例題2:途中で交代すると、Aは何日働いた?

例題2 ある仕事を、Aさんひとりで行うと10日、Bさんひとりで行うと15日で終える。はじめにAさんが何日か働き、残りをBさんが引き継いだところ、ちょうど13日で終わった。Aさんが働いたのは何日か。

(1)2日 (2)4日 (3)6日 (4)9日

  • (1)2日:不足分4を、Bの1日分(2)で割った値です。割るのは1日交代したときの差(3−2=1)です。
  • (3)6日:30÷(3+2)で、2人が一緒に働いた場合の日数です。交代の問題では使いません。
  • (4)9日:Bが働いた日数です。「全部Aと仮定」して計算したときは、出てきた日数がBの日数になる点に注意します。
例題2の解き方(正解は(2)4日)
手順計算わかったこと
全体と1日分10と15の最小公倍数30。A=3、B=2―
全部Bと仮定2×13=26全体30に4足りない
1日交代した差Aの1日分−Bの1日分=3−2=1Bの1日をAに替えると1増える
Aの日数4÷1=4Aは4日、Bは9日
検算3×4+2×9=12+18=30一致

例題3:途中から2人になると全部で何日?

例題3 例題2と同じ仕事(Aさんひとりで10日、Bさんひとりで15日)を、はじめの5日間はAさんひとりで行い、6日目からはBさんも加わって2人で行った。仕事は全部で何日で終わったか。

(1)3日 (2)6日 (3)8日 (4)11日

  • (1)3日:2人で働いた日数だけを答えた値です。はじめの5日を足し忘れると選びます。
  • (2)6日:はじめから2人で働いた場合の日数(30÷5)です。
  • (4)11日:残りを全体30のままと考え、5+30÷5とした値です。Aが5日で進めた分を引く必要があります。
例題3の解き方(正解は(3)8日)
手順計算わかったこと
Aひとりの5日間3×5=15残りは30−15=15
2人の期間15÷(3+2)=32人で3日
全部で5+38日

水を入れる・抜く問題も同じ手順で解ける?

水槽に水を入れる管と抜く管がある問題も、仕事算と同じ手順で解けます。水槽の容量を時間の最小公倍数とおき、抜く管の1分あたりの量はマイナスとして足します。

給水管Aだけなら6分で満水、排水管Bだけなら満水の水槽が9分で空になる場合
手順計算わかったこと
容量6と9の最小公倍数容量=18
1分あたりA=18÷6=+3、B=18÷9=−2同時に開くと1分で+1
空の水槽を満水にする時間18÷118分

「AとBを同時に開くと何分で満水か」を、6分と9分の差の3分や、和の15分と答えるのは典型的な誤りです。1分あたりの量に直せば、入れる量から抜く量を引くだけで済みます。途中で排水管を閉じる問題も、例題3と同じように「閉じるまでの量」を先に引いて考えます。

つまずいたら、どの操作を確認する?

つまずき → 確認する操作
つまずき確認する操作
日数を足したり平均したりしてしまう必ず1日あたりの量に直す。2人なら速いほうより早く終わるはずと見当をつける
分数の計算で間違える全体を日数の最小公倍数とおき、1日分を整数にする
割り切れない答えの扱いに迷う「何日かかるか」か「何日目に終わるか」かを確認する
交代の問題で式が立たない全部を片方が働いたと仮定し、不足分÷1日分の差で日数を出す
途中から加わる問題で間違えるひとりの期間の仕事量を先に引き、残りを2人の1日分で割る

「全体を決めて1あたりの量を出す」考え方は、濃度(食塩水)の問題で食塩の量を先に出す考え方や、損益算で原価を1とおく考え方と共通しています。論理的思考の全体像は論理的思考の出題パターンまとめで確認できます。

1分で解くための時短のコツ

  • 問題を読んだらすぐ、日数の下に1日分の整数(全体÷日数)を書き込みます。ここまでできれば、残りは足し算と割り算だけです。
  • 時間の問題(Aが3時間、Bが6時間など)や、水槽に水を入れる・抜く問題も同じ手順です。抜く管は1時間分をマイナスにします。
  • 選択肢に「ひとりの日数より長い」ものがあれば、2人で働く問題では最初に消せます。

解き方を確認したら、時間を計って解く練習に進みましょう。登録不要の無料お試し10問で、4分野の問題と解説を確かめられます。

Q & A

よくある質問

Q.3人で働く場合も最小公倍数を使えますか?

使えます。3人の日数すべての最小公倍数を全体とおき、それぞれの1日分を出して足します。最小公倍数が大きくなりすぎるときは、全体を1とおいて分数で計算しても構いません。

Q.「何日かかるか」と「何日目に終わるか」は違いますか?

割り切れないときに違いが出ます。7.2日かかる仕事は「8日目に終わる」と答えます。問題が「何日かかるか」で小数や分数の選択肢が並んでいる場合は、7.2日や7と1/5日のように答えます。

Q.水槽に水を入れる問題も仕事算ですか?

同じ考え方で解けます。水槽の容量を注水時間の最小公倍数とおき、1分あたりの量を出します。排水する管がある場合は、その1分あたりの量を引きます。

Q.途中で休んだ日がある問題はどう解きますか?

働いた日数と休んだ日数を分けて、実際に働いた日の仕事量だけを足します。「Aが途中で2日休み、全体で10日かかった」なら、Aが働いたのは8日です。全員が働いた日と、一部の人だけが働いた日を表に分けると整理しやすくなります。

Q.BESTで仕事算は出ますか?

公式に問題ごとの出題テーマは公表されていないため、出るとは断定できません。「全体を決めて1あたりの量を出す」考え方は資料分析の1人当たりの計算にも通じるので、計算問題の基礎として練習しておく価値があります。

出典・参考

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