KEY TAKEAWAYS
この記事でわかること
- BESTは、自治体が用意した会場で紙の問題に答えるマークシート方式と、全国のテストセンターで画面に答えるテストセンター方式のどちらかで実施されます。
- どちらもBEST-Aは60題・1時間、BEST-Pは150項目・20分で、結果はどちらもIRTスコアなど同じ形で自治体に渡ります。
- 違いは会場・日程の決まり方、解く順番の自由度、見直しや計算メモのしかたです。マークシートはHBの鉛筆で塗ります。
- 受験案内に「試験期間」「予約」「テストセンター」とあればテストセンター方式、「試験日」と会場名が1つならマークシート方式の可能性が高いです。
この記事の目次
2つの方式は何が違う?比較表
| 項目 | マークシート方式 | テストセンター方式 |
|---|---|---|
| 会場 | 自治体が指定した会場(市役所の会議室など) | 全国のテストセンターから自分で選ぶ |
| 日程 | 決められた試験日に一斉に受ける | 自治体が決めた受験期間の中で予約する |
| 問題と解答 | 問題冊子を読み、解答用紙に塗る | 画面に表示された問題をクリックで答える |
| 解く順番 | センターのQ&Aでは、必ずしも番号順に解く必要はないとされる | 問題を行き来できるかは画面の仕様による。当日の説明で確認 |
| 見直し | 冊子をめくって自由に戻れる | 見直し用の機能があるかは当日の説明で確認 |
| 計算メモ | 問題冊子の余白など、監督者の指示に従う | 会場で指示された用紙など |
| 筆記用具 | 解答用紙はHBの鉛筆で塗る(ボールペンは読み取れない) | 会場の指示に従う |
| 問題数・時間 | BEST-A 60題・1時間、BEST-P 150項目・20分 | 同じ |
| 結果 | 自治体に採点結果が渡る(BEST-AはIRTスコア) | 同じ。受験期間が終わった後にまとめて採点 |
センターは、同じ試験でテストセンター方式とマークシート方式を併用し、採点結果をまとめて受け取ることもできると説明しています。方式が違っても、問題の形式や採点の考え方は変わりません。
表のうち、受験者の準備に最も影響するのは「解く順番」と「見直し」の行です。マークシートは冊子を自由にめくれるので、解く順番を工夫する余地があります。テストセンターは画面の仕様しだいなので、番号順に解き切る前提で時間配分を組んでおくと、どんな画面でも対応できます。
マークシート方式で気をつけることは?
- HBの鉛筆を用意する:センターのQ&Aでは、解答用紙にはHBの鉛筆を使うよう案内されています。ボールペンや万年筆は読み取り機で読めません。予備の鉛筆と消しゴムも持っていきます。
- 飛ばした問題の欄ずれを防ぐ:番号順に解かなくてもよい分、解答欄がずれやすくなります。5問ごとに問題番号と解答欄の番号をそろえます。
- 冊子に書き込んで時間を節約する:条件の図や計算は問題冊子の余白に書けることが多いので、画面方式より書く手間が少なくて済みます(書いてよい場所は監督者の指示に従う)。
- 時計の扱いを確認する:時計の持ち込みや会場の時計の有無は会場によって違います。確認点(No.30で何分か)を決めておきます。
- 消し残しに注意:答えを変えたときは、前のマークをきれいに消します。
マークシートの欄ずれはどう起きる?防ぎ方の例
番号順に解かなくてよいマークシート方式では、問題を飛ばしたときの欄ずれが最も痛い失点になります。たとえばNo.7(資料)を後回しにしてNo.8の答えをNo.7の欄に塗ると、その後の答えがすべて1つずつずれてしまいます。次の手順を決めておけば防げます。
| 場面 | やること | ねらい |
|---|---|---|
| 問題を飛ばすとき | 問題冊子の番号に大きく丸を付け、解答用紙の同じ番号に仮の答えを塗る | 空欄を作らないので欄がずれない |
| 5問解くごと | 冊子の問題番号と、塗った解答欄の番号を指でそろえて確認する | ずれても5問以内で気づける |
| 30問目を終えたとき | No.1〜30の欄がすべて埋まっているかを一度見渡す | 後半に入る前に前半の塗り漏れを直す |
| 残り5分 | 丸を付けた問題に戻り、仮の答えを見直す | 時間があれば正しい答えに直す |
仮の答えを先に塗っておく方法なら、時間切れになっても空欄は残りません。センターのQ&Aで誤答や飛ばした問題を減点すると説明されているのは事務適性検査などで、BEST-Aはそこに含まれていません。
テストセンター方式で気をつけることは?
- 予約を早めにする:受験期間の週末は枠が埋まりやすくなります。案内が届いたらすぐに空き状況を確認します。
- 本人確認書類を忘れない:会場で本人確認があります。必要な書類は予約時の案内で確認します。
- 画面の操作を最初に確かめる:問題の行き来、見直し用の印、残り時間の表示など、使える機能を開始前の説明で確認します。
- 紙のメモを使う:論理の条件整理や資料の計算は、画面を見ながら頭の中で解かず、渡された用紙に書きます。
- 遅刻しない:予約した時刻に遅れると受けられないことがあります。初めての会場は前日までに行き方を調べます。
予約から当日までの流れはテストセンター方式の予約と当日の流れで、実例(大館市)とあわせて説明しています。
自分の試験がどちらの方式か、どう見分ける?
受験案内の「試験日」「試験会場」の欄を見れば、ほとんどの場合は判断できます。当サイトが自治体の公式ページで確認できた例と、読み取り方です。
| 受験案内の書き方 | 考えられる方式 | 確認できた例 |
|---|---|---|
| 「試験期間:○月○日〜○月○日」「受験日・受験会場を予約」「全国のテストセンターから選択」 | テストセンター方式 | 秋田県大館市(令和8年度 社会人経験者枠。試験期間8月22日〜9月13日) |
| 「試験日:○月○日」と会場名(市役所など)が1つ | マークシート方式の可能性が高い | 埼玉県杉戸町(令和8年度 一般事務・障がい者枠。9月6日に職務基礎力試験と作文) |
| 方式の記載がない | 受験案内の本文や人事担当課に確認 | ― |
どちらか判断できないまま試験日が近づくと、練習の仕方を決められません。受験案内で分からなければ、早めに人事担当課に問い合わせてください。テストセンター方式の場合でも、受験期間や会場の選び方の案内が申込後に届くことがあります。申込の時点で分からなくても、案内のメールや郵便を見落とさないようにしましょう。
どちらの方式でも共通する準備は?
- 60題を60分で解くペースに慣れる。分野別の目標時間を決める(時間配分の記事)。
- 社会情勢の知識を固める。問題数が最も多いとされる分野です(社会情勢の範囲)。
- 論理・資料は、条件や数値を紙に書き出す手順を決める。
- BEST-Pがある場合は、150項目を20分で答え切るペースを知っておく(BEST-Pの答え方)。
方式に合わせて練習をどう変える?
| 方式 | 練習のしかた | 理由 |
|---|---|---|
| マークシート | 問題を紙で解き、解答を別の紙に塗る練習を入れる | 問題と解答欄の行き来、欄ずれの確認に慣れる |
| マークシート | 解く順番(番号順か、社会情勢から先か)を決めて試す | 番号順でなくてよい分、自分に合う順番を選べる |
| テストセンター | スマホやパソコンの画面で問題を解き、メモだけ紙に書く | 画面と紙の往復に慣れる |
| テストセンター | 問題を戻らずに解き切る練習もしておく | 行き来ができない画面でも慌てないため |
画面で解く練習には、登録不要でスマホからも解ける無料お試し10問が使えます。紙で解くときは、同じ問題を時間を計ってノートに解き直してみてください。
Q & A
よくある質問
Q.方式によって有利・不利はありますか?+
問題の形式と採点の考え方は同じです。方式の違いは会場・日程・操作の違いなので、自分の方式に合わせて練習しておけば差を気にする必要はありません。
Q.併願する自治体で方式が違う場合、練習はどうしますか?+
問題の形式は同じなので、中心の練習は共通で構いません。そのうえで、試験日が近いほうの方式に合わせて、紙で解く練習と画面で解く練習の割合を調整してください。併願の日程は併願スケジュールの記事も参考になります。
Q.方式を自分で選べますか?+
方式は自治体が決めます。受験案内に選べると書かれていない限り、指定された方式で受けます。
Q.マークシート方式でも電卓は使えますか?+
会場のルールは自治体の案内に従います。使えないものと考えて、筆算と概算で解く練習をしておくのが安全です。
Q.テストセンターの問題は紙の問題と同じ難しさですか?+
BEST-Aの結果はIRTスコアで示され、センターは異なる試験日に異なる問題を受けた人どうしでも能力を比べられると説明しています。方式による難しさの差を気にするより、1問でも多く正解することに集中しましょう。