KEY TAKEAWAYS

この記事でわかること

  • 公式の説明では、社会情勢の問題は「社会常識や義務教育の中で学んだこと」と「ニュース等で報道された内容」から出ます。
  • 配分は非公表ですが、市販の分析では60問中24問前後(約4割)とされ、4分野で最も多い分野です。
  • 小分類は地方行政・政治と法・経済・時事・情報・都道府県・国際・気象の8つに整理できます。最優先は、制度が安定している地方行政です。
  • 「ア・イの正誤の組合せ」形式は、自信のある記述を先に判定すれば2択に絞れます。
この記事の目次
  1. 01職務基礎力試験の社会情勢は何問出る?
  2. 02どんな小分類がある?範囲の一覧
  3. 03地方行政はなぜ最優先なの?
  4. 04ア・イの正誤問題はどう解く?手順と2問目
  5. 05時事はいつ時点の情報で考える?
  6. 06働きながらなら、どの順番で勉強する?
  7. 07覚えたのに点にならないときは?
  8. 08よくある質問
  9. 09出典・参考

職務基礎力試験の社会情勢は何問出る?

日本人事試験研究センターは、BEST-Aの「国内外の社会情勢への理解等」の問題について、公的部門の職員として必要な基礎知識(社会常識や義務教育の中で学んだことなど)や、ニュース等で報道された内容が出題されると説明しています。教養試験の「社会科学」のうち、政治・法律・経済と、時事を中心にした範囲と考えると分かりやすいでしょう。

分野ごとの問題数は公表されていません。市販の対策本などの分析では、30問のまとまりの後半12問が社会情勢とされ、このまとまりが2回くり返されるので60問全体では24問前後、約4割になります。ここでの数問の差が合計を左右しやすい分野です。

どんな小分類がある?範囲の一覧

当サイトで出題の傾向を整理すると、社会情勢はおおむね次の8つに分けられます。比重は市販の分析と当サイトの整理による目安で、公式の出題頻度ではありません。

社会情勢の小分類(当サイトの整理。年度・問題セットで変わる可能性があります)
小分類主なテーマの例比重の目安まとめ記事
地方行政直接請求、首長と議会、条例と規則、地方の財源大きい地方自治のまとめ
政治と法人権、国会と内閣、選挙制度、裁判員制度中憲法・政治のまとめ
経済独占禁止法、金融政策、物価と為替中〜小経済のまとめ
時事脱炭素、医療・介護、地域づくりの用語中時事2026のテーマ一覧
情報サイバー攻撃、通信の単位、生成AI小情報セキュリティ用語
都道府県農産物の産地、高齢化率、地域の産業小都道府県データ
国際国際機関の略語、国連、ASEAN小国際機関の略語
気象・環境気圧配置、気象現象、防災の用語小防災・気象のまとめ

地方行政はなぜ最優先なの?

BESTは自治体などの公的部門の採用で使われ、社会情勢の問題は「公的部門の職員として必要な基礎知識」から出るとされています。住民に近い仕事をする人を選ぶ試験なので、地方自治のしくみを問う問題が多くなると考えられます。

地方行政の問題は地方自治法などの制度がもとになっていて、毎年入れ替わる時事と違い、一度覚えれば長く使えます。範囲も限られているので、社会情勢の中で最も「覚えた分が点になる」単元です。次の独自例題で、よく出る形式を確かめてください。

  • 【独自例題1】次の記述ア・イの正誤の組合せとして正しいものはどれか。ア:条例の制定・改廃の請求は、有権者の50分の1以上の署名を集めて首長に対して行う。イ:事務の監査の請求は、有権者の3分の1以上の署名を集めて議会に対して行う。 1. ア正・イ正 2. ア正・イ誤 3. ア誤・イ正 4. ア誤・イ誤
例題1の解説:正解は2(ア正・イ誤)
記述判定根拠(地方自治法)
ア正74条:有権者の50分の1以上の連署で、普通地方公共団体の長に請求する
イ誤75条:事務の監査の請求も50分の1以上で、請求先は議会ではなく監査委員

選択肢1はイを正しいとした点、3と4はアを誤りとした点で外れます。3分の1という数字は、議会の解散や首長・議員の解職など「人や議会の地位を失わせる請求」で使われる数字です(有権者が40万人を超える部分は要件が緩和されます)。数字と請求先をセットで覚えるには直接請求の一覧表が便利です。

ア・イの正誤問題はどう解く?手順と2問目

  • 【独自例題2】条例と規則について、次の記述ア・イの正誤の組合せとして正しいものはどれか。ア:条例は、地方公共団体の議会の議決を経て定められる。イ:首長が定める規則には、違反した者に罰金の刑を科す規定を置くことができる。 1. ア正・イ正 2. ア正・イ誤 3. ア誤・イ正 4. ア誤・イ誤
  1. 問題文が「正誤の組合せ」か「正しいもの」かを確かめ、丸をつける。
  2. アとイのうち、自信のあるほうを先に判定する。
  3. 判定した結果で、選択肢を2つに絞る。
  4. 残る記述の中で、数字・主語・請求先など「入れ替えられやすい部分」だけを確かめる。
  5. 決め手がなければ30秒で選び、印をつけて次へ進む。
例題2の解説:正解は2(ア正・イ誤)
記述判定根拠(地方自治法)
ア正96条:条例の制定・改廃は議会の議決事件
イ誤15条2項:規則で置けるのは5万円以下の過料まで。罰金などの刑罰は条例で定める(14条3項)

イは「規則にも罰則を置ける」という点までは正しいので、半分だけ正しい記述に見えます。こうした問題では、「罰金」と「過料」のように、似た言葉が入れ替えられていないかを確かめるのが近道です。違いは条例と規則の違いで整理しています。組合せ問題全般の絞り方は4択の消去法にまとめています。

時事はいつ時点の情報で考える?

時事や統計の問題は、試験問題が作られた時点の情報で出題されると考えられます。問題の作成時期は公表されていないので、受験年度の前年から試験の数か月前までの動きを中心に見ておくのが無難です。

  • 統計は「何年時点」「何年産」の数字かを一緒に覚える。
  • 加盟国のように変わる事実は最新の状態を確かめる(例:ASEANは2025年10月に東ティモールが正式加盟し11か国)。
  • 法律は「成立」「公布」「施行」の時期が違うので、どの段階の話かを区別する。
  • 市販の対策本を使うときは、本の基準日より後の出来事だけを自分で補う(参考書の選び方)。

働きながらなら、どの順番で勉強する?

勉強の優先順位(当サイトの目安)
順番小分類理由やること
1地方行政比重が大きく、制度が安定している直接請求・首長と議会・条例と規則・財源を一覧で覚える
2政治と法中学・高校の公民の範囲で、思い出すだけで取れる問題が多い人権の分類、国会・内閣、選挙のしくみを見直す
3時事毎年変わるが、報道された内容が出るとされる直近1年の政策・新しい制度の用語を確認する
4情報・国際・都道府県用語と数字の暗記で対応しやすい一覧表を直前期に見直す
5経済・気象範囲に対して比重が小さいと考えられる基本用語だけ押さえ、深追いしない

専門試験のような細かい条文や判例の暗記は、BESTのためには必要ありません。「ニュースを見て意味が分かる」程度の知識を幅広く持つことが目標です。

覚えたのに点にならないときは?

つまずき別の確認表
つまずき確認する操作
数字は覚えたのに組合せ問題で外す数字と「請求先」「議決の要否」をセットで書き出す
2つの記述がどちらも正しく見える主語・数字・時期のうち、入れ替えられた語がないかを1つずつ見る
時事の問題で迷うその事実が「いつ時点」の情報かを確かめ、最新の発表と照らす
社会情勢まで時間が残らない前半の論理・資料で飛ばす基準を決める(時間配分)

1分で差がつくコツ:組合せ問題は、アとイを両方読む前に、先に選択肢の並びを見ておきます。当サイトの問題は「ア正イ正/ア正イ誤/ア誤イ正/ア誤イ誤」の順に固定しているので、1つ判定した瞬間に残る2つが分かります。本番の並びは問題によって違う可能性があるので、選択肢の並びは毎回確かめてください。

社会情勢の問題を実際に解いてみたい場合は、無料お試し10問(登録不要)で解説まで確認できます。

Q & A

よくある質問

Q.社会情勢は何点を目標にすればよいですか?

合格点は公表されていないので、決まった目標点はありません。問題数が多いとされる分野なので、まずは地方行政と政治と法で確実に取れる問題を増やし、時事は直近1年分を押さえるのが現実的です。

Q.時事はいつまでのニュースを押さえればよいですか?

問題の作成時期は公表されていません。受験年度の前年から試験の数か月前までの動きを中心に見ておくと無難です。

Q.理科や歴史は出ますか?

教養試験のような自然科学・人文科学の細かい暗記は中心ではないと考えられます。気象や環境の用語など、社会情勢に関わる形で出ることがあります。

Q.地方行政はどこまで覚えればよいですか?

目安は、直接請求の署名数と請求先、首長と議会の関係(不信任議決・解散・再議)、条例と規則の違い、自主財源と依存財源、自治事務と法定受託事務の区別です。条文番号まで覚える必要はなく、「誰が・何を・どれだけの署名で」が言えれば、組合せ問題の多くは判定できます。地方自治のまとめに一覧があります。

Q.政治と法は中学の公民の知識で足りますか?

多くは中学〜高校の公民で学んだ内容の確認と考えられます。ただし選挙権年齢や成年年齢のように、学校で習った後に変わった制度もあるので、現在の制度になっているかを確かめてください。

Q.新聞を毎日読む必要がありますか?

毎日でなくても構いません。官公庁の白書の概要や、年末・年度末のまとめ記事を使えば効率よく押さえられます。時事2026のテーマ一覧も参考にしてください。

出典・参考

読了、おつかれさまでした。ほかの対策ガイドを読む