KEY TAKEAWAYS
この記事でわかること
- 公表されている数字は、BEST-Aが60題・1時間、BEST-Pが150項目・20分、結果はIRTスコア(全国の受験者の平均的な能力が50)などです。
- 合格点・分野ごとの問題数・過去問は非公表です。「何割で合格」はネット上の目安にすぎません。
- 公式は「特別な準備や勉強の必要のない試験」と案内していますが、1問約1分のペースだけは一度体験しておくと安心です。
- 迷ったら、受験する自治体の受験案内が最優先です。この記事の答えは一般的な整理です。
この記事の目次
どの数字が公表されていて、どれが非公表?
質問サイトでは、公表された情報と個人の体験談が混ざって語られがちです。まず、実施元の日本人事試験研究センターが公表している情報と、公表されていない情報を分けておきます。
| 項目 | 内容 | 根拠 |
|---|---|---|
| BEST-A(職務能力試験) | 60題・1時間、4つの力を確認する基礎的な出題 | センターの提供科目表・BESTのページ |
| BEST-P(職務適応性検査) | 150項目・20分 | センターの提供科目表 |
| 受験方式 | マークシート方式とテストセンター方式 | センターのBESTのページ |
| 結果の表し方(BEST-A) | IRTスコア。全国の受験者の平均的な能力が50 | センターのQ&A |
| 合格点 | 非公表(使い方は自治体が決める) | ― |
| 分野ごとの問題数・並び順 | 非公表(市販の分析による推定のみ) | ― |
| 過去問 | 非公表(問題の複写・転写・公表はできないとされる) | センターのQ&A |
非公表の項目について「○割でボーダー」「社会は○問」と断定している情報を見たら、推定や体験談として受け取ってください。試験の全体像はBESTとは?にまとめています。
Q. 職務基礎力試験に対策は必要?
センターは、BESTを「試験に向けた特別な準備や勉強の必要のない試験」と案内しています。専門試験や従来の教養試験のような長い受験勉強を前提にしていない、と受け取るのが自然です。
一方で、60題を1時間で解くので1問あたりは約1分です。地方行政や最近の時事など、社会人が普段意識しない知識も出るとされます。準備なしで起きやすいのは、時間切れ、地方行政の取りこぼし、時事の古さの3つです。本番形式で一度解いておくだけでも、これらはかなり防げます。詳しくは「対策不要」は本当かをご覧ください。
Q. 何割取れば合格?ボーダーはある?
合格点は公表されていません。BESTは自治体が自分の採用試験の一部として使う試験で、一次試験の合否は、BESTの結果に書類や作文などを組み合わせて自治体が判断します。対策本などでは7〜8割が目安と言われることがありますが、公式の数字ではありません。
また、BEST-Aの結果は1問1点の素点ではなくIRTスコアで表されます。センターの説明では、正解した数が同じでも、どの問題に正解したかでスコアが変わる場合があります。そのため「60問中○問でボーダー」と正確に言うことはできません。練習では、最後まで届くことと、迷わず正解できる問題を増やすことを目標にしてください。考え方は合格点の目安と考え方で整理しています。
Q. 過去問はある?何で練習すればいい?
過去問はありません。センターのQ&Aには、試験問題は委託契約で複写・転写・公表が一切できないとされています。公式に見られるのは、センターのBESTのページに載っている例題です。
市販の本は、傾向を分析して作られた予想問題です。選ぶときの確認点は参考書・対策本の選び方に、代わりの練習方法は過去問についての記事にまとめています。
Q. 英語が苦手でも大丈夫?
英語は「文章を正確に理解する力」に含まれると考えられます。問題数は非公表ですが、市販の予想問題の構成からみると60問中6〜7問ほどで、全体の1割ほどです。形式は、英語の説明文に合う日本語を選ぶ英単語問題と、短い英文の内容一致が中心とされます。
英単語は30秒前後で解ける問題が多いので、捨てるより中学〜高校基礎の単語を見直して拾うほうが得です。例題と解き方はBESTの英語で紹介しています。
Q. テストセンターとマークシートは何が違う?
| 項目 | マークシート | テストセンター |
|---|---|---|
| 日時 | 自治体が決めた1日 | 受験期間の中から自分で予約 |
| 場所 | 自治体が用意した会場 | 全国約200か所のテストセンターから選ぶ(センターの説明) |
| 解答 | 問題冊子とマークシート(HBの鉛筆) | パソコンの画面 |
| 遅刻 | 扱いは自治体による | 運営会社は理由を問わず認めないと案内 |
センターは実施団体向けに、テストセンターの受験可能期間を「土日を最低2回含む9日間以上」とするよう勧めています。在職中でも日時を選びやすいのが利点です。詳しくはテストセンター方式の記事を、持ち物は当日の持ち物と注意をご覧ください。
Q. 性格検査(BEST-P)で落ちることはある?
BEST-P(職務適応性検査)は150項目に20分で答える検査で、性格や行動の傾向をみる検査です。センターの料金表には「BEST(A・P)」と「BEST-Aのみ」の区分があり、BEST-Pだけを使う区分はありません。
結果を合否にどう使うかは自治体ごとに違い、公表されていません。面接の参考資料として使う自治体もあると考えられますが、「落ちることはない」とも言い切れません。よく見せようと答えを作るより、正直に一貫して答えることが大切です。BEST-Pの答え方も参考にしてください。
Q. 教養試験やSPIとどちらが難しい?
センターの提供科目表では、教養試験(Standardなど)は40題・2時間または1時間30分で、BEST-Aは60題・1時間です。BEST-Aは1問が短く基礎的な代わりに、1問にかけられる時間は短くなります。センターが紹介する利用団体の声では、問題のレベルについて「高等学校を卒業していればある程度解ける」という感触が述べられています。
SPIとは、論理や資料の考え方が一部重なる一方、BEST-Aは地方行政や時事などの社会情勢の比重が大きいとされます。違いは教養試験との違いとSPIとの違いで比べています。
Q. 働きながらだと、勉強時間はどれくらい必要?
公式の目安はありません。必要な時間は、筆記試験から離れていた期間や、SPI・教養試験の経験の有無で大きく変わります。当サイトでは、次のように「残り日数から逆算して、やることを絞る」考え方をおすすめしています。
- 最初の1回:本番形式で一度解き、時間が足りないのか、知識が足りないのかを分ける。
- 残りが2週間未満:地方行政の基本と直近1年の時事に絞り、60問通しをもう1回。
- 残りが1か月前後:苦手分野を週に1つずつ直し、1〜2週間おきに通し練習。
計画表の例は勉強時間と期間の目安に載せています。面接や論文の比重が大きい自治体も多いので、筆記に時間をかけすぎないことも大切です。
ネットの情報で迷ったら何を確かめる?
| 迷っている情報 | 確認する操作 |
|---|---|
| 「○割で合格」「○問でボーダー」 | 公表の有無を確かめる。合格点は非公表なので体験談として扱う |
| 「電卓が使えた・使えなかった」 | 自分の受験案内の持ち込み制限を読む |
| 「BESTだった」という自治体名 | その年度の受験案内に「職務基礎力試験」「BEST」「60問60分」の表記があるかを見る |
| 古い試験(社会人基礎試験など)の情報 | BESTは2024年4月からの提供。前身の試験の情報か確かめる |
実際の形式を一度体験したい場合は、当サイトの無料お試し10問(登録不要)で4分野の問題と解説を確認できます。当サイトは日本人事試験研究センターとは関係のない非公式の練習サイトです。
Q & A
よくある質問
Q.職務基礎力試験に対策は必要ですか?+
センターは特別な準備や勉強の必要のない試験と案内していますが、1問約1分のペースと、地方行政・時事の知識は準備しておくと安心です。
Q.職務基礎力試験は何割取れば合格ですか?+
合格点は非公表です。結果はIRTスコアで表され、合否の判断は自治体が行います。7〜8割という目安は公式の数字ではありません。
Q.職務基礎力試験の過去問はありますか?+
ありません。試験問題は複写・転写・公表ができないとされ、公式に見られるのはセンターの例題だけです。
Q.英語が苦手でも受かりますか?+
英語は60問中6〜7問ほどと考えられ、ほかの分野で補えます。英単語は短時間で解けるので、基礎の単語を見直すのがおすすめです。
Q.テストセンターとマークシートはどちらになりますか?+
自治体が決めます。受験案内に方式が書かれているので確認してください。
Q.性格検査(BEST-P)で落ちることはありますか?+
結果の使い方は自治体ごとに違い、公表されていません。正直に一貫して答えることが大切です。