KEY TAKEAWAYS
この記事でわかること
- 数の並びを見たら、まず隣どうしの差を書き込みます。差が一定でなければ差の差(階差)、次に比(何倍か)を確かめます。
- 増えたり減ったりする並びは、1つおきに2本の数列が交互に並んでいることを疑います。
- 同じ並びがくり返す問題は、周期で割った余りで何番目の数かを決めます。
- 数表は横の規則だけで決めず、縦や別の行でも同じ規則が成り立つかを必ず確かめます。
この記事の目次
数列・数表の問題では何を聞かれる?
規則性の問題は、数の並びや表の一部が空いていて「空欄に入る数」「○番目の数」「○番目までの和」を答える形が中心です。規則を見つける作業と、見つけた規則で計算する作業の2段階に分かれます。
時間がかかる原因の多くは、規則を思いつきで探すことです。確かめる順番を決めておけば、ほとんどの問題は数十秒で規則が見えます。職務基礎力試験BEST(BEST-A)は60問・60分なので、1問に使える時間は平均1分です。論理的思考のほかの型は論理的思考の出題パターンまとめで一覧にしています。
規則を見つける手順は?
- 隣どうしの差を数の間に書き込む。差が一定なら等差数列。
- 差が一定でなければ、差の並びにもう一度差をとる(階差)。差の差が一定なら、その規則で差を延ばす。
- 差で見えなければ、隣どうしの比(何倍か)を確かめる。比が一定なら等比数列。
- 増減をくり返すなら、1つおき(奇数番目と偶数番目)に分けて2本の数列として見る。
- 同じ数や記号がくり返すなら、何個で1周するか(周期)を数え、求める番号を周期で割った余りで判定する。
- 見つけた規則を、問題に出ているすべての数で検算する。
| 種類 | 例 | 見分け方 | 次の数 |
|---|---|---|---|
| 等差 | 4, 7, 10, 13 | 差がすべて3 | 16 |
| 階差 | 1, 2, 4, 7, 11 | 差が1, 2, 3, 4と1ずつ増える | 16 |
| 等比 | 3, 6, 12, 24 | 比がすべて2倍 | 48 |
| 1つおき | 1, 20, 3, 18, 5, 16 | 奇数番目は1, 3, 5、偶数番目は20, 18, 16 | 7 |
| 周期 | 2, 5, 1, 2, 5, 1 | 3個で1周 | 2 |
例題1:差の差(階差)で解く
例題1 次の数列の空欄に入る数はどれか。 2, 5, 10, 17, 26, ( )
(1)35 (2)36 (3)37 (4)52
- (1)35:最後の差9をそのまま足した値です。差が増えていることを見落とすと選びます。
- (2)36:「n番目はn×n+1」の+1を落とし、6×6だけで答えた値です。
- (4)52:26を2倍した値です。最初の2→5→10だけを見て「ほぼ2倍」と判断すると選びます。比は5÷2=2.5、10÷5=2と一定ではありません。
| 手順 | 書き込むこと | わかったこと |
|---|---|---|
| 差をとる | 3, 5, 7, 9 | 差は一定ではない |
| 差の差をとる | 2, 2, 2 | 差は2ずつ増える |
| 差を延ばす | 9の次の差は11 | 26+11=37 |
| 検算 | 1×1+1, 2×2+1, …と見ても6×6+1=37 | 別の見方でも一致 |
例題2:くり返しの並びは余りで判定する
例題2 3, 1, 4, 3, 1, 4, …のように、3, 1, 4の3つの数がこの順にくり返し並んでいる。1番目から50番目までの数の和はいくつか。
(1)128 (2)131 (3)132 (4)136
- (1)128:16周分だけを足し、余りの2個を足し忘れた値です。
- (2)131:余りを「1個」と数え、3だけを足した値です。余りの数は割り算の結果(2)をそのまま使います。
- (4)136:17周分(8×17)を足した値です。50番目は17周目の途中なので、1周まるごと足すと4が余分になります。
| 手順 | 計算 | わかったこと |
|---|---|---|
| 周期と1周の和 | 3, 1, 4で1周。和は3+1+4=8 | 1周の和は8 |
| 何周と余り | 50÷3=16余り2 | 16周して、17周目の2個目まで |
| 16周分 | 8×16=128 | 128 |
| 余りの2個 | 17周目の1個目と2個目は3と1 | 3+1=4 |
| 合計 | 128+4 | 132 |
余りを使う考え方は、倍数・公倍数の個数の問題とも共通しています。「割り切れたときは周期の最後の数」になる点も押さえておきましょう。例えば48番目なら48÷3=16余り0なので、周期の3個目の4です。
例題3:数表の縦と横の規則
例題3 3行3列の表に数が入っている。どの行も左から右へ同じ数ずつ増え、どの列も上から下へ同じ数ずつ増える。左上が2、上段の真ん中が5、中段の左が6のとき、右下の数はどれか。
(1)13 (2)14 (3)16 (4)18
- (1)13:下段の真ん中の数です。右下ではなく隣のマスを答えると選びます。
- (2)14:縦の増え方も横と同じ3だと思い込み、2+3×2+3×2とした値です。
- (4)18:横の増え方も縦と同じ4だと思い込み、2+4×2+4×2とした値です。
| 手順 | 計算 | わかったこと |
|---|---|---|
| 横の増え方 | 5−2 | 右へ1マス進むと+3 |
| 縦の増え方 | 6−2 | 下へ1マス進むと+4 |
| 右下まで | 右へ2マス、下へ2マス | 2+3×2+4×2=16 |
| 検算 | 完成形は上段2・5・8、中段6・9・12、下段10・13・16 | 各行+3、各列+4で一致 |
問題文の言い回しで、何を求めるかが変わる
規則を見つけても、問われている量を取り違えると失点します。数列の問題でよく使われる言い回しと、そのときの計算を整理しておきます。
| 言い回し | 求めるもの | 計算のしかた(例:4, 7, 10, …) |
|---|---|---|
| ○番目の数 | その位置の1つの数 | 最初の数+差×(○−1)。20番目は4+3×19=61 |
| ○番目までの和 | 1番目から○番目までの合計 | (最初+最後)×個数÷2。10番目までなら(4+31)×10÷2=175 |
| 初めて○を超えるのは何番目 | 条件を満たす最初の位置 | 4+3×(n−1)>100 → n−1>32 → 34番目(100番目ではない) |
| △が○回目に出てくるのは何番目 | くり返しの中の位置 | (周期の長さ)×(○−1)+(周期の中での位置) |
「初めて超える」の問題は、境界の1つ手前と1つ後を実際に計算して確かめるのが確実です。上の例なら33番目は4+3×32=100でちょうど100、34番目は103なので、100を「超える」のは34番目です。「以上」なら33番目になります。
つまずいたら、どの操作を確認する?
| つまずき | 確認する操作 |
|---|---|
| 規則が思いつかない | 差を書き込む→差の差→比→1つおき→周期、の順に機械的に試す |
| 規則は見つけたが答えが合わない | 問題に出ているすべての数で規則を検算する(最初の2〜3個だけで決めない) |
| ○番目の数を数え間違える | (番号)÷(周期)の余りを出し、余り0は周期の最後と決めておく |
| ○番目までの和を間違える | 「1周の和×周数」と「余りの分」を分けて計算する |
| 数表で規則が合わない | 横・縦・斜めを別々に調べ、どの向きでも成り立つ規則を探す |
表のマスに入る数を式で扱う練習としては、魔方陣の解き方も役立ちます。1列の和から空欄を逆算する考え方は、数表の問題と同じです。
1分で解くための時短のコツ
- 数列は、問題用紙の数の間に差を小さく書き込むだけで、半分以上の問題は規則が見えます。頭の中だけで比べないことが一番の時短です。
- 選択肢の数値から逆に考えるのも有効です。候補を入れて差の並びがきれいに続くかを見れば、規則を完全に言葉にしなくても答えを選べます。
- くり返しの問題は、並びを書き続けて数えず、割り算1回で位置を決めます。
手順を覚えたら、時間を計って解いてみましょう。登録不要の無料お試し10問では、4分野の問題を本番に近い形式で解いて、解説まで確認できます。
Q & A
よくある質問
Q.差をとっても比をとっても規則が見えないときは?+
1つおきに2本の数列が交互に並んでいないか、前の2つの数を足すと次の数になっていないか(1, 1, 2, 3, 5, 8のような並び)を確かめます。それでも見えなければ、選択肢を入れて規則が続くかで判断します。
Q.等差数列のn番目を式で出す必要はありますか?+
「最初の数+差×(n−1)」を覚えておくと、50番目などの離れた数を出すときに速くなります。たとえば4, 7, 10, …の20番目は4+3×19=61です。
Q.周期の問題で余りが0のときはどうなりますか?+
割り切れたときは、周期のいちばん最後の数になります。3個で1周する並びの30番目なら、30÷3=10余り0なので、周期の3個目の数です。
Q.分数が並ぶ数列はどう考えますか?+
分子と分母を別々の数列として見ます。1/2, 2/5, 3/8, 4/11なら、分子は1ずつ、分母は3ずつ増えているので、次は5/14です。約分された形で並んでいることもあるので、規則が見えないときは約分前の形に戻してみます。
Q.BESTで数列の問題は必ず出ますか?+
公式に問題ごとの出題テーマは公表されていません。対策書では論理的思考の計算問題として数表の規則性が扱われていますが、毎回出るとは限らないので、ほかの計算問題と合わせて練習するのが現実的です。