KEY TAKEAWAYS

この記事でわかること

  • 模試は60問を60分で、並び順も本番どおりに解くと、時間配分の練習になります。
  • 1回目は勉強を始める前、2回目以降は1〜2週間おきが目安です。解く時間より復習の時間を長くとります。
  • 間違いは「分野」と「原因(知識・時間・読み違い)」の2つで分けると、次にやることが1つに決まります。
  • 見るのは合計点より、最後まで届いたか・分野別の正答数・10問ごとの経過時間です。
この記事の目次
  1. 01なぜ本番形式の模試で練習するのか
  2. 02いつ、何回受ければよい?
  3. 03時間はどう計る?60分の進め方
  4. 04記録表から何を読み取る?仮想の例で確かめる
  5. 05復習はどの順番で進める?
  6. 06伸びないときは何を確認する?
  7. 07本番1週間前の模試はどう受ける?
  8. 08模試の点数と本番のスコアはどう違う?
  9. 09よくある質問
  10. 10出典・参考

なぜ本番形式の模試で練習するのか

BEST-A(職務能力試験)は、日本人事試験研究センターの提供科目表で60題・1時間とされています。1問に使える時間は平均1分です。センターは「試験に向けた特別な準備や勉強の必要のない試験」と案内していますが、基礎的な内容であっても、1問1分という時間の短さは変わりません。分野別の練習だけでは、この「1分で次へ進む」感覚は身につきにくいのです。

並び順も大切です。公式には公表されていませんが、市販の分析では「論理→資料→文章→社会」の30問が2回くり返される構成と紹介されています。前半の論理や資料で時間を使いすぎると、後ろの社会情勢を読む時間が残りません。この流れに慣れるには、並びも本番に近い模試で練習するのが近道です。詳しくは出題順と分野別の問題数で整理しています。

いつ、何回受ければよい?

模試を受ける時期の目安(当サイトの目安)
時期回数目的点数の扱い
勉強を始める前1回今の実力と、時間が消える分野を知る気にしない
勉強の途中1〜2週間おきに1回復習の効果を確かめ、配分を調整する分野別の正答数を前回と比べる
本番の1週間前1回本番と同じ時間帯に通して最終確認最後まで届くかを確認

間隔を空ける理由は2つです。同じ問題の答えを覚えてしまうのを防ぐためと、復習に時間を回すためです。模試を解く60分に対して、復習にはそれ以上の時間をとるのが理想です。合計で3〜5回ほど受けられると、伸びと課題が数字で見えるようになります。

時間はどう計る?60分の進め方

  1. タイマーを60分にセットし、スマホの通知は切っておく。
  2. 10問ごとに、経過時間を余白にメモする(例:10問目で9分)。
  3. 1問に2分かかりそうなら、印をつけて飛ばす。
  4. 60分で終わらなかった問題は「時間切れ」と書き、時間を止めてから最後まで解く。
  5. 採点は「60分以内に正解」「時間外に正解」「不正解」の3つに分けて数える。

4と5の手順で、時間切れで落とした点と、知識がなくて落とした点を分けられます。この2つは対策がまったく違うので、混ぜて記録しないことが大切です。

記録表から何を読み取る?仮想の例で確かめる

次は、説明のために作った仮想の記録です。AさんとBさんは、60分以内の正解がどちらも42問でした。合計点だけ見ると同じですが、次にやることは大きく違います。

説明用の仮想データ(実際の受験者の統計ではありません)
項目AさんBさん
60分以内の正解42問42問
60分で届いた問題48問目まで60問目まで
時間外に解いて正解した問題9問0問
論理6問にかかった時間(1回目の30問)13分7分
社会情勢24問の正解15問(届いた問題の中で)14問

Aさんは、時間外なら9問も正解できています。失点の多くは知識ではなく時間です。まず論理の見切り方(1問1分半で印をつけて進む)を直せば、得点が伸びる余地が大きいと考えられます。

Bさんは最後まで届いていて、時間外の正解もありません。失点の中心は知識、特に社会情勢です。解き方の練習より、地方行政や時事の知識を補うほうが先です。

このように、合計点が同じでも次の一手は変わります。記録表は「どこを直すか」を決めるための道具です。

復習はどの順番で進める?

採点したら、間違えた問題と「迷って当たった問題」を、原因で分けます。迷って当たった問題も、次は外れるかもしれないので復習の対象です。

  1. 間違い・迷いを、分野(論理・資料・文章・社会)と原因(知識・時間・読み違い)の2つで分類する。
  2. 分野×原因ごとに数を数え、いちばん多いマスを1つ選ぶ。
  3. その1つだけを、次の模試までの1〜2週間の重点にする。
  4. 解説を読んだ後、答えを隠してもう一度解く。
  5. 次の模試で、選んだマスの数が減ったかを確かめる。
間違いの原因の分け方
原因例次にやること
知識直接請求の請求先を知らなかったまとめ記事や本でその単元を読み、関連する語も一緒に覚える
時間資料の割り算に3分かけた概算で大小を比べる練習、2分で飛ばす判断の練習
読み違い「誤っているもの」を選ぶ問題で正しいものを選んだ問題文の「正しい/誤っている」に丸をつける習慣をつける

4の解き直しを省くと、解説を読んで分かったつもりになったまま本番を迎えがちです。社会情勢で知らなかった用語は、社会情勢の範囲の目安から該当するまとめ記事を開き、周辺の用語まで一緒に確認すると効率的です。

伸びないときは何を確認する?

つまずき別の確認表
つまずき確認する操作
毎回、後半の社会情勢で時間切れ10問ごとのメモで、前半のどこで予定より遅れたかを探す
2回目で点が上がったが、同じ問題だった間違えた問題だけを別の問題集で解き、初見での正解を確かめる
分野別の正答数が毎回ばらつく迷って当たった問題も数え、実力で取れた問題と分ける
英語で毎回時間を使う英単語は30秒、英文は先に選択肢を読む(英語の出題形式)
読み違いが減らない問題文の「正しい/誤っている」「確実にいえる」に丸をつけてから選択肢を読む

本番1週間前の模試はどう受ける?

最後の模試は、実力を測るより「本番の段取りを一度通しておく」ためのものです。新しい知識を詰め込むより、当日と同じ条件をそろえることを優先します。

  • 時間帯をそろえる:会場受験なら受験票や案内の開始時刻に、テストセンターなら予約した時間帯に合わせて解く。
  • 道具をそろえる:マークシートなら鉛筆と消しゴム、テストセンターならメモ用紙に小さく書く練習。電卓は使わない。
  • 配分を固定する:前回の記録から「論理は1問1分半で見切る」など、自分の基準を1つだけ決めて試す。
  • 見直しの時間を残す:最後の3〜5分で、空欄がないか、マークがずれていないかを確かめる手順まで通す。

この回で大きく崩れたら、原因を1つだけ直して本番に臨みます。ここで新しい解き方を増やすと、かえって迷いが増えます。当日の持ち物や注意は当日の持ち物と注意にまとめています。

模試の点数と本番のスコアはどう違う?

本番のBEST-Aの結果は、1問1点の素点ではなくIRTスコアで表されます。センターの説明では、正解した問題の数が同じでも、どの問題に正解したかでスコアが変わる場合があり、全国の受験者の平均的な能力が50として表示されます。合格点も公表されていません。

そのため、模試の点数を本番のスコアや合否に換算することはできません。模試の点数は、自分の伸びと課題を見るための目安として使ってください。練習の段階では「60分以内に何問正解したか」と「最後まで届いたか」を追えば十分です。

まず形式を試すなら、当サイトの無料お試し10問(登録不要)で、4分野の問題と解説を確認できます。本番の並びの60問模試は、分野別ドリルとあわせてフルパックに収録しています。

Q & A

よくある質問

Q.模試は何回受ければよいですか?

目安は3〜5回です。回数より、1回ごとに原因を分けて復習し、次の模試で減ったかを確かめることのほうが大切です。

Q.同じ模試を2回解いてもよいですか?

答えを覚えていると時間の練習にならないので、2回目は2〜3週間空けるか、間違えた問題だけを解き直すのがおすすめです。点数が上がっても、初見の問題での正解とは分けて記録してください。

Q.最初の模試で5割しか取れません。間に合いますか?

勉強前の1回目で5割前後になることは珍しくありません。時間切れが原因なら配分の練習で、知識が原因なら社会情勢の単元の復習で改善できる余地があります。原因を分けてから計画を立ててください。

Q.紙とスマホのどちらで解くのがよいですか?

受験する方式に合わせるのがおすすめです。マークシートなら紙に印をつけながら、テストセンターなら画面で読んで解く練習をしておくと、本番での違和感が少なくなります。方式の違いはテストセンター方式の記事で説明しています。

Q.模試で何点取れれば安心ですか?

合格点は公表されていないので、安心できる点数は示せません。模試では、最後まで届くこと、迷わず正解できる問題を増やすことを目標にしてください。

出典・参考

読了、おつかれさまでした。ほかの対策ガイドを読む