KEY TAKEAWAYS

この記事でわかること

  • 公式に示されているBEST-Aの内容は、論理的思考・文章理解・資料分析・社会情勢の理解を確認する基礎的な出題で、分野別の問題数は公表されていません。
  • 市販の予想問題集などでは、論理6→資料3→文章9→社会12の30問が2回くり返す構成として紹介されています。60問では論理12・資料6・文章18・社会24です。
  • 問題数が最も多いのは社会情勢、1問に時間がかかりやすいのは論理と資料です。並びを知っておくと、30問目の通過時刻で遅れに気づけます。
  • マークシート方式は番号順に解かなくてもよいとセンターは説明しています。テストセンター方式の画面操作は当日の案内で確認します。
この記事の目次
  1. 01公式に分かっている出題内容は?
  2. 0260問はどんな並び?番号帯と問題数
  3. 03各分野では何が出る?
  4. 04よく使われる問い方は?独自の例で確認
  5. 05並びを知ると、解き方の何が変わる?
  6. 06練習の時間はどう配分する?
  7. 07よくある質問
  8. 08出典・参考

公式に分かっている出題内容は?

日本人事試験研究センターは、BEST-A(職務能力試験)を60題・1時間の試験とし、論理的に思考する力、文章を正確に理解する力、統計等の資料を分析する力、国内外の社会情勢への理解等を確認するための基礎的な内容が出題されると説明しています。社会情勢については、社会常識や義務教育で学んだことなどの基礎知識と、ニュース等で報道された内容が出題されるとしています。

公式の例題ページには10問が載っていて、地方行政の制度、国際情勢、高齢化の統計、数値の入った説明文、英文、年齢の順序、割引の計算、表とグラフの読み取りが含まれます。一方で、分野ごとの問題数や本番の並び順は公式には示されていません。

60問はどんな並び?番号帯と問題数

予想問題集などで紹介される構成。公式の公表値ではありません
番号帯分野30問中60問中
No.1〜6/No.31〜36論理的思考612
No.7〜9/No.37〜39資料分析36
No.10〜18/No.40〜48文章理解918
No.19〜30/No.49〜60社会情勢1224

この並びでは、どちらの30問も「考える問題」から始まり、「知識で答える問題」で終わります。前半の論理と資料で時間を使いすぎると、社会情勢12問を急いで解くことになります。逆に言えば、社会情勢は1問を短く終えられる分野なので、ここで時間を取り戻せるかが全体の出来を左右します。

各分野では何が出る?

中身は公式例題と市販教材のテーマ名をもとに当サイトが整理したもの。出題頻度を示すものではありません
分野60問中主な中身詳しい記事
論理的思考12命題と対偶、順序・位置、対応表、試合、場合の数・確率、速さ、割合の計算論理の出題パターンまとめ
資料分析6表・グラフから増加率、構成比、1人当たりの値、指数などを読み取る資料解釈のコツ
文章理解18国語(漢字の読み、敬語、慣用句)、現代文(内容一致・要旨)、英単語、短い英文文章理解のまとめ、英語の出題形式
社会情勢24地方行政、政治・法律、経済、国際、時事、都道府県データ、情報、気象・防災など社会情勢の範囲の目安

社会情勢のなかでは、地方自治の制度(住民の直接選挙で選ばれる職、自主財源と依存財源など)が公式例題にも出ています。自治体の採用試験であることを考えると、優先して固めておきたい範囲です。論点の一覧は地方自治のまとめにあります。

よく使われる問い方は?独自の例で確認

4択といっても、1つの記述を選ぶ形だけではありません。2つの記述ア・イの正誤を組み合わせて選ぶ形や、空欄ア・イに入る語句の組合せを選ぶ形もよく使われます。次は当サイトが作った例題です。

【例題】地方自治法の直接請求に関する次の記述ア・イの正誤の組合せとして、正しいものはどれか。ア:条例の制定・改廃の請求は、有権者の50分の1以上の署名を集めて首長に対して行う。イ:議会の解散の請求は、有権者の3分の1以上の署名を集めて議長に対して行う。 1.ア正・イ正 2.ア正・イ誤 3.ア誤・イ正 4.ア誤・イ誤

正解は2(ア正・イ誤)。署名数は有権者が40万人を超える場合に緩和される規定があります
記述判定理由
ア正条例の制定・改廃の請求は、有権者の50分の1以上の連署で長に請求する(地方自治法74条)
イ誤議会の解散請求の署名数は原則3分の1以上で正しいが、請求先は選挙管理委員会(同法76条)

誤りの選択肢はそれぞれ一段の取り違えでできています。1は「署名数が3分の1なら請求先も合っているはず」と思い込んだ場合、4はイの請求先の誤りには気づいたものの、アの「50分の1」を解散請求などの「3分の1」と混同した場合、3はその混同に加えてイの請求先も見落とした場合に選びやすくなります。署名数と請求先は別々に覚える必要がある、というのがこの例題の持ち帰りです。

この形では、片方の記述だけ確実に判定できれば選択肢が2つに絞れます。アが正しいと分かった時点で候補は1と2、次にイの請求先だけ確認すれば決まります。組合せ問題は「確実に判定できる記述から先に」が時短の基本です。直接請求の一覧は直接請求権の一覧表で確認できます。

並びを知ると、解き方の何が変わる?

センターのQ&Aでは、マークシート方式の試験について、必ずしも問題番号順に解答する必要はないと説明されています。並びを知っていれば、自分に合う解く順番を事前に決められます。テストセンター方式で問題を行き来できるかどうかは、当日の画面の案内で確認してください。

当サイトの提案。どの順番が有利かは人によって違います
解き方向いている人注意点
番号順に解く時間配分が安定していて、論理・資料で詰まりにくい人No.30を30分以内に通過できているかを必ず確認する
各30問の社会情勢(No.19〜30、49〜60)から先に解く論理・資料で粘りがちな人マークの欄ずれに注意。飛ばした番号に印を付ける
知識問題を先に、論理・資料を最後にまとめる計算に不安があり、確実な得点を先に確保したい人最後に残る考える問題が多くなるので、残り時間を多めに確保する

番号順に解く場合は、30問ごとの区切りをそのまま時計の確認点に使えます。たとえば論理・資料を1問90秒、文章を50秒、社会を30秒で解く計画なら、「No.9(資料の終わり)で14分前後、No.18(文章の終わり)で21分前後、No.30で27分前後(遅くとも30分)」のように、分野の切れ目ごとに経過時間を見る決まりを作っておくと、遅れを早い段階で取り戻せます。後半のNo.31〜60も同じ確認点をくり返すだけなので、覚えることは増えません。

どの順番でも、練習で一度試してから本番に使ってください。具体的な目標時間は60問60分の時間配分にまとめています。

練習の時間はどう配分する?

問題数の比率と、1問あたりの時間のかかり方は一致しません。次の表は、4分野の練習時間の配分の目安です。

比率は予想問題集などで紹介される構成から計算。練習時間は当サイトの目安で、得意不得意によって調整してください
分野60問中の比率練習時間の配分(目安)理由
社会情勢40%35〜40%問題数が最も多く、知識があれば短時間で解ける
文章理解30%20〜25%国語・英単語は暗記、現代文・英文は読み方の型で伸ばす
論理的思考20%25〜30%解法の型を知らないと1問で数分止まりやすい
資料分析10%10〜15%概算と単位の確認の練習で時間を短くできる

まず登録不要の無料お試し10問で4分野を一通り解き、止まった分野に配分を寄せるのが効率的です。社会情勢が得意な人は論理・資料に、計算が得意な人は社会情勢に時間を移すなど、表の数字は出発点として使ってください。

勉強の順番は職務基礎力試験の勉強法で詳しく説明しています。

Q & A

よくある質問

Q.分野別の問題数は公式に発表されていますか?

公表されていません。この記事の番号帯と問題数は、市販の予想問題集などで紹介されている構成です。

Q.No.31以降も同じ並びですか?

予想問題集などでは、No.31〜60も同じ並びがくり返される構成として紹介されています。当サイトの模試もこの並びです。

Q.英語は何問くらい出ますか?

英語は文章理解の中に含まれ、英単語と短い英文が出るとされています。問題数は公表されていません。形式は英語の出題形式で説明しています。

Q.論理と資料はどう区別されていますか?

当サイトでは、条件を整理したり計算したりして答えを導く問題を論理的思考、表やグラフの数値を読み取って比べる問題を資料分析としています。割合の計算のように両方にまたがる内容もあります。

Q.社会情勢はどこまで勉強すればよいですか?

公式には社会常識・義務教育で学んだこと・ニュースで報道された内容とされています。地方自治の制度と時事を優先し、範囲の目安は社会情勢の記事で確認してください。

出典・参考

読了、おつかれさまでした。ほかの対策ガイドを読む