KEY TAKEAWAYS

この記事でわかること

  • 英語は独立した分野ではなく「文章を正確に理解する力」の一部です。配分は非公表ですが、市販の予想問題の構成からみると、60問中6〜7問ほど(英単語4問前後・英文2〜3問)と考えられます。
  • 英単語は、英語の説明(定義文)を読んで当てはまる日本語を選ぶ形式です。
  • 英文は3〜5文ほどの短い文章で、内容に合う日本語の選択肢を選びます。
  • 必要な単語は中学〜高校基礎が中心です。英単語は30秒前後で解けるので、捨てるより拾うほうが得です。
この記事の目次
  1. 01職務基礎力試験の英語は60問中何問?
  2. 02英単語問題はどう解く?30秒の手順
  3. 03条件が2つある説明文はどう絞る?
  4. 04英文の内容一致はどう解く?
  5. 05どのくらいの単語レベルが必要?
  6. 06英語が苦手なら捨てる?解く?
  7. 07よくある質問
  8. 08出典・参考

職務基礎力試験の英語は60問中何問?

BEST-Aを採用する自治体の募集案内では、出題内容を「論理的に思考する力、文章を正確に理解する力、統計等の資料を分析する力、国内外の社会情勢への理解等を確認するための基礎的な出題」と説明している例が多く見られます。英語はこのうち「文章を正確に理解する力」に含まれると考えられます。

分野ごとの問題数は公表されていません。市販の対策本の模試の構成からみると、文章理解は60問中18問ほどで、そのうち英単語が4問前後、英文が2〜3問、合わせて6〜7問ほどと考えられます。全体の1割ほどなので、苦手でもほかの分野で補える量です。

英語の問題数の目安(非公表のため、市販の分析からの推定)
形式30問あたり60問あたり1問にかけたい時間
英単語(英語の説明→日本語)2問前後4問前後30秒前後
英文の内容一致1〜2問2〜3問1分半前後

英単語問題はどう解く?30秒の手順

英単語の問題は、単語の意味をそのまま聞くのではなく、英語で書かれた説明を読んで、それが指す日本語を選ぶ形式です。題材は身の回りの物、公共の施設、役所の手続きや書類、社会のしくみなど、日常や行政に近いものが多いとされます。

  • 【独自例題1】an official paper issued by a city or town office that shows where a person lives and who lives with them に当てはまるものはどれか。 1. 運転免許証 2. 住民票の写し 3. 出生届 4. 印鑑登録証
  1. 説明文の最初の名詞を見て、「人・場所・物・書類・行為」のどれかを決める(a person / a place / a paper など)。
  2. 動詞に印をつける(borrow, pay, issue, elect など)。
  3. 条件を表す語に印をつける(for free, by law, every year, who lives with など)。
  4. 選択肢のうち、1で決めた種類に合わないものを消す。
  5. 残りを2と3の語に照らし、すべての条件に合うものを選ぶ。
例題1の解説
選択肢判定理由
1. 運転免許証誤り住所は載るが、発行するのは市区町村ではなく公安委員会。同居する家族も載らない
2. 住民票の写し正しい市区町村が発行し、住所と世帯の構成(who lives with them)が分かる
3. 出生届誤り役所が発行する(issued)ものではなく、住民が提出する書類
4. 印鑑登録証誤り市区町村が発行するが、住所や同居する人を示すものではない

当サイトで作った例題で試してみましょう。

条件が2つある説明文はどう絞る?

選択肢には、同じ場面で使う似た言葉が並びます。条件を1つだけ見て選ぶと、似た選択肢にひっかかります。

  • 【独自例題2】a person who is chosen by voters to lead a city に当てはまるものはどれか。 1. 市議会議員 2. 市長 3. 知事 4. 市の職員
例題2の解説:条件ごとに○×をつける
選択肢chosen by votersto lead a city判定
1. 市議会議員合う合わない(議会の一員で、市を率いる立場ではない)誤り
2. 市長合う合う正しい
3. 知事合う合わない(率いるのは都道府県)誤り
4. 市の職員合わない(選挙で選ばれない)合わない誤り

このように、条件を列にして確かめると、1つ目の条件だけでは残ってしまう選択肢を確実に消せます。練習問題は英単語(定義文)の解き方で、行政に関わる単語の一覧は行政・公共施設の英単語でまとめています。

英文の内容一致はどう解く?

英文の問題は、3〜5文ほどの短い英文を読み、内容に合う日本語の選択肢を選ぶ形式です。題材は暮らしや地域の出来事など、専門知識がいらないものが中心と考えられます。先に選択肢を読み、探す情報を決めてから英文に入ると速く解けます。

  • 【独自例題3】Starting in April, the city library will stay open until 8 p.m. on weekdays. Until now, it has closed at 6 p.m. The change is for people who cannot visit during the day because of work. Opening hours on weekends will stay the same. 本文の内容に合うものはどれか。 1. 4月から、図書館は毎日午後8時まで開くようになる 2. 平日の閉館時刻が、これまでより2時間遅くなる 3. 週末の閉館時刻は、これまでより早くなる 4. 利用者が減ったため、開館時間を見直す
例題3の解説
選択肢判定誤りの型と理由
1誤り言い過ぎ:8時までは weekdays(平日)だけ。「毎日」は広げすぎ
2正しい6 p.m. から 8 p.m. に変わるので、2時間遅くなる
3誤り本文と逆:weekends は stay the same(変わらない)
4誤り本文にない:理由は「仕事で日中に来られない人のため」で、利用者の減少は書かれていない

誤りの選択肢は「言い過ぎ」「本文と逆」「本文にない」の3つの型でほぼ説明できます。正解の選択肢は、本文の語をそのまま使わず「6時→8時」を「2時間遅く」のように言い換えていることがある点にも注意してください。練習は英文の内容一致の解き方でどうぞ。

どのくらいの単語レベルが必要?

センターが紹介している利用団体の声では、BEST-Aの問題のレベルについて、高校を卒業していれば、ある程度解けるという感触だと述べられています。英語も、中学〜高校基礎の単語が分かれば選択肢を絞れる問題が多いと考えられます。社会人の方が特に見直しておきたいのは、次のような語です。

行政・生活に近い単語の例(当サイトの整理)
場面見直したい語の例
施設library, city hall, post office, fire station, clinic
手続きapply, register, submit, issue, certificate, fee
社会のしくみtax, election, voter, insurance, pension, population
暮らしgarbage, recycle, disaster, evacuate, commute

英語が苦手なら捨てる?解く?

4択なので、分からなくても空欄にせず1つ選べば4分の1の確率で正解します。さらに英単語は30秒前後で答えられるので、時間あたりの得点では効率のよい問題です。英語を丸ごと捨てるより、次のように決めておくのがおすすめです。

つまずき別の確認表
つまずき確認する操作
説明文の単語が1つ分からない分かる動詞と条件語だけで、種類の合わない選択肢を消す
似た選択肢が2つ残る条件を列にして、両方に合うかを1つずつ確かめる
英文を読み終わっても答えが決まらない選択肢を先に読み、探す情報(時刻・理由・対象)を決めてから読み直す
英文で1分半を超えた印をつけて次へ進み、見直しの時間に戻る

1分で差がつくコツ:英文の問題は、英文より先に4つの選択肢を読み、選択肢どうしで違う部分(「毎日」と「平日」、「早く」と「遅く」など)に線を引きます。英文ではその部分に対応する語だけを探せばよいので、全文を訳すより大幅に速くなります。

英語の形式を一度試したい場合は、無料お試し10問(登録不要)で4分野の問題と解説を確認できます。

Q & A

よくある質問

Q.英語が全くできなくても受かりますか?

英語は60問中6〜7問ほどの見込みなので、ほかの分野で取り返すことはできます。ただ英単語は短時間で得点しやすいので、中学レベルの単語だけでも見直しておくと有利です。

Q.リスニングはありますか?

センターの説明ではBEST-Aは60題・1時間の筆記の試験で、リスニングがあるという案内は見当たりません。自分の受験案内で試験の内容を確認してください。

Q.英作文は出ますか?

BEST-Aは選択肢から選ぶ形式です。英作文が出るという案内は見当たりません。

Q.TOEICの勉強は役に立ちますか?

単語や速読の力は役に立ちますが、BESTの英語はずっと短く基礎的と考えられるので、TOEICのための勉強をわざわざ始める必要はありません。行政・生活の単語の見直しを優先してください。

出典・参考

読了、おつかれさまでした。ほかの対策ガイドを読む