KEY TAKEAWAYS
この記事でわかること
- センターは「特別な対策や勉強は不要」としていますが、60題を60分で解くペースに慣れているかで結果は変わりやすく、最低限の準備はしておく価値があります。
- 進め方は①本番形式で1回解く → ②社会情勢の知識 → ③論理・資料の型 → ④時間を計った通し練習の4段階です。
- 問題数が最も多いとされる社会情勢を最初に固め、1問に時間がかかる論理・資料は解き方の型で時間を短くします。
- 毎回、失点の理由を「知識」「読み違い」「時間」に分けて記録すると、限られた時間を効くところに使えます。
この記事の目次
- 1まず解く
無料10問で現在地を知る
- 2苦手を整理
知識・読み方・計算を確認
- 3分野別に練習
解き方を繰り返す
- 4時間を計る
60問・60分で仕上げる
模試で見つけた苦手を、分野別の練習に戻して改善します。
そもそも対策は必要?公式の立場と現実
日本人事試験研究センターは、BEST-Aについて「基礎的な内容が出題されますので、特別な対策や勉強は不要です」と説明しています。公務員試験の勉強をしていない民間企業併願者や社会人も受けやすい試験として作られていることも、公式に示されています。
一方で、BEST-Aは60題を1時間で解く試験です。知っていれば解ける問題でも、1問に2〜3分かけていれば最後まで届きません。社会人は、敬語や漢字の読み、分数の計算、地方自治の制度などから長く離れていることも多いはずです。当サイトは、公式の立場を前提にしたうえで、「形式に慣れる」「忘れている基礎を思い出す」ための最低限の準備を勧めています。
4段階の全体像は?
| 段階 | 目的 | やること | 時間の目安 |
|---|---|---|---|
| ①本番形式で1回解く | 今の実力と時間の足りなさを知る | 4分野の問題を時間を計って解き、失点の理由を記録する | 1〜2時間 |
| ②社会情勢の知識 | 問題数の多い分野で得点を積む | 地方自治と最近の時事から、分野別に覚えて問題で確かめる | 全体の35〜40% |
| ③論理・資料の型 | 1問あたりの時間を短くする | 順序・対応・集合・割合、構成比・増加率などの型を1つずつ | 全体の35〜40% |
| ④通し練習 | 時間配分と後半の集中力を確認する | 60題・60分で解き、確認点の通過時刻を見る | 週1回程度 |
①本番形式で1回解くとき、何を記録する?
最初の1回は、点数よりも記録が大切です。次の4つを書き残しておくと、その後の計画がすぐに立ちます。
| 記録すること | 書き方の例 | 何に使うか |
|---|---|---|
| 分野別の正解数 | 10問なら社会 3/4、文章 2/3、論理 1/2、資料 0/1 など | どの分野に時間を使うか決める |
| 時間がかかった問題 | 論理の順序で3分、資料で2分 | 型を覚える単元を選ぶ |
| 失点の理由 | 知識不足/読み違い/時間切れ/計算ミス | 暗記するか、解き方を直すかを分ける |
| 迷った問題 | 2択まで絞れたが決めきれなかった | 知識の曖昧な論点を洗い出す |
最初の1回には、登録不要で4分野の問題と解説を確認できる無料お試し10問が使えます。10問を10分で解くと、本番の1問60秒の感覚もつかめます。
②社会情勢は何から覚える?
センターは、社会情勢の問題では、公的部門の職員として必要な基礎知識(社会常識や義務教育で学んだことなど)と、ニュース等で報道された内容が出題されるとしています。範囲は広いので、次の優先順位で進めるのが効率的です。
| 優先度 | テーマ | 理由 | まとめ記事 |
|---|---|---|---|
| 高 | 地方自治(直接請求、財源、首長と議会、事務の種類) | 自治体の採用試験で、選挙で選ばれる職や財源は公式例題にも出ている | 地方自治のまとめ |
| 高 | 最近の時事(統計、国際、技術、環境) | ニュースで報道された内容が出るとされる | 公務員試験の時事2026 |
| 中 | 憲法・国会・選挙 | 義務教育の公民の範囲で、基本を押さえやすい | 憲法・国会・選挙のまとめ |
| 中 | 経済・金融・財政 | 日銀の役割や物価など、ニュースとつながる | 経済分野のまとめ |
| 中 | 都道府県のデータ・地域の産業 | 地方の特色を問う問題に備える | 都道府県データのまとめ |
| 中 | 情報・気象・防災 | サイバー攻撃や警戒レベルなど、行政の仕事と近い | 防災・気象のまとめ |
覚えるときは、まとめ記事を読んだらすぐに問題で確かめるのが基本です。読むだけでは、4択の紛らわしい選択肢を切れるかどうかが分かりません。範囲の全体像は社会情勢はどこまで勉強するかで確認できます。
③論理・資料の型はどう覚える?独自例題で確認
論理と資料は、型を知っているかどうかで1問の時間が大きく変わります。1つの型を覚えたら、別の問題で同じ手順を使えるかを確かめる、というくり返しで身につけます。当サイトが作った資料の例題です。
【例題】4つの市の人口と図書館の年間貸出回数は、A市20万人・50万回、B市8万人・24万回、C市12万人・30万回、D市30万人・60万回である(架空データ)。人口1人当たりの貸出回数が最も多いのはどれか。 1.A市 2.B市 3.C市 4.D市
| 選択肢 | 1人当たり | 判定 |
|---|---|---|
| 1.A市 | 50÷20=2.5回 | 誤り |
| 2.B市 | 24÷8=3.0回 | 正解 |
| 3.C市 | 30÷12=2.5回 | 誤り(A市と同じ) |
| 4.D市 | 60÷30=2.0回 | 誤り(総数は最大だが1人当たりは最小) |
D市を選んだ人は、1人当たりではなく総数で比べています。「当たり」と書かれていたら割り算、と決めておくだけで防げる誤りです。万の単位はそろっているので、単位を外して小さな数で割るのが時短のコツです。同じ型は1人当たりの値の比較で続けられます。
論理・資料で覚えたい型は?
型は一度に全部覚えようとせず、最初の1回で時間がかかった単元から1つずつ進めます。1つの型につき、例題で手順を確認→別の問題を2〜3問→時間を計ってもう1問、の順が目安です。
型を覚えたかどうかは、解説を読んで分かるかではなく、初めて見る問題で同じ手順を90秒以内に使えるかで判断します。
文章理解はどう進める?
- 国語(敬語・漢字の読み・慣用句):暗記で伸びる。1日10分をスキマ時間に。
- 英単語:行政・公共施設・社会制度の語を中心に。英語の説明文から語を選ぶ形式に慣れる。
- 現代文:本文に書かれていること・書かれていないこと・言い過ぎを区別する。時間を計って解く。
- 英文:3〜5文程度の短い英文の内容を日本語で選ぶ。全訳せず、選択肢と照らし合わせる。
詳しくは文章理解のまとめと英語の出題形式を参照してください。スキマ時間の使い方は通勤時間で進めるBEST対策にまとめています。
分野別の優先順位はどう決める?
| 分野 | 60問中(予想問題集などの構成) | 伸ばしやすさ | 優先順位の考え方 |
|---|---|---|---|
| 社会情勢 | 24 | 知識を積めば伸びる | 最優先。毎日少しずつ |
| 論理的思考 | 12 | 型を覚えると時間が短くなる | 2番目。週に数単元 |
| 文章理解 | 18 | 国語・英単語は暗記、読解は慣れ | スキマ時間で並行 |
| 資料分析 | 6 | 概算と単位の確認で安定 | 論理と一緒に短時間で |
④直前の通し練習と、教材の選び方は?
- 試験の1〜2週間前に、60題・60分の通し練習を1〜2回行う。
- No.30を何分で通過したかを記録し、時間配分を調整する。
- 通しで間違えた問題の論点を、分野別の記事やドリルで確かめる。
- 前日は新しい問題に手を広げず、社会情勢の見直しと持ち物の確認にとどめる。
教材は、公式例題、市販の予想問題集、本番形式のWeb問題集を役割で使い分けます(参考書・問題集の選び方)。当サイトのフルパックには、本番形式の模試と分野別ドリルが入っていて、内容はフルパックの案内で確認できます。勉強時間の配分は勉強時間と1か月の計画表で具体的に示しています。
Q & A
よくある質問
Q.何から始めればよいですか?+
まず本番形式の問題を時間を計って1回解き、分野別の正解数と時間のかかった問題を記録してください。その結果で、社会情勢と論理・資料のどちらに時間を使うかが決まります。
Q.独学で対策できますか?+
基礎的な内容の試験なので、独学で十分に準備できます。大切なのは、時間を計って解くことと、失点の理由を記録して直すことです。
Q.社会情勢は新聞を読めば足りますか?+
新聞やニュースは役立ちますが、地方自治の制度や憲法の基本は体系的に覚えるほうが効率的です。まとめ記事と問題を組み合わせてください。
Q.仕事が忙しく、平日はほとんど時間が取れません。+
平日は社会情勢・国語・英単語をスキマ時間に1日10〜15分、休日にまとまった時間で論理・資料と通し練習、と分けると続けやすくなります。週ごとの計画例は勉強時間の記事にあります。
Q.BEST-Pの対策も必要ですか?+
BEST-Pは正解のない性格検査なので、答えを作る対策は勧めません。150項目・20分のペースだけ知っておいてください(BEST-Pの答え方)。