KEY TAKEAWAYS

この記事でわかること

  • 文章理解は60問中18問程度とされ、社会情勢に次いで問題数の多い分野です(公式の内訳ではなく、対策書などによる目安)。
  • 30問のセットごとに、国語2問・現代文4問・英単語2問・英文1問の9問が目安です。
  • 国語と英単語は知識で即答し、浮いた時間を現代文と英文の読解に回します。
  • 読解の選択肢は「本文にない」「言い過ぎ」「すり替え」の3つの型で誤りを見つけます。
この記事の目次
  1. 01職務基礎力試験の文章理解は何問・何が出る?
  2. 02小分類ごとの解き方の手順
  3. 03例題1:窓口の会話の敬語(国語)
  4. 04例題2:短い文章の内容一致(現代文)
  5. 05例題3:英語の説明文に合う語(英単語)
  6. 06文章理解の時間配分の目安
  7. 07つまずいたら、どの操作を確認する?
  8. 08文章理解の練習方法
  9. 09よくある質問
  10. 10出典・参考

職務基礎力試験の文章理解は何問・何が出る?

職務基礎力試験BEST(BEST-A)は60問・60分の試験です(日本人事試験研究センターの提供科目一覧による)。文章理解は、日本語や英語の文章を正確に読み取る力を見る分野です。

市販の対策書などで紹介されている構成では、30問のまとまりが「論理的思考6問→資料分析3問→文章理解9問→社会情勢12問」の順に並び、これが2回くり返されます。この場合、文章理解は全体で18問です。公式に小分類ごとの問題数が公表されているわけではないので、下の内訳は準備の目安として使ってください。出題の並び全体はBEST-Aの出題順と分野別の問題数で整理しています。

文章理解の小分類(対策書などによる目安)
小分類30問中60問中主な内容くわしい記事
国語(漢字・敬語)24漢字の読み・書き分け、尊敬語と謙譲語、誤りやすい言い方尊敬語と謙譲語、二重敬語、漢字の読み
現代文48短い文章の内容一致・要旨、接続語の空欄、統計の説明文内容一致、要旨把握、接続語
英単語24英語の説明文に合う語を選ぶ英単語の定義問題
英文123〜5文程度の短い英文の内容一致英文の内容一致

小分類ごとの解き方の手順

  1. 国語:敬語は「誰の動作か」で尊敬語か謙譲語かを決める。漢字・慣用句は迷ったら深追いせず、知っている選択肢から消す。
  2. 現代文:先に設問と選択肢に目を通し、何を探すかを決めてから本文を読む。
  3. 現代文:選択肢ごとに本文の根拠の箇所を探し、「本文にない」「言い過ぎ」「すり替え」の誤りを消す。
  4. 英単語:定義文の限定語(誰が・どこで・何のために)に注目し、近い意味の選択肢と区別する。
  5. 英文:全訳せず、選択肢の内容が本文のどの文に当たるかを探して照合する。
  6. 迷った問題は仮の答えを選んで印をつけ、次に進む。

接頭語の「お」「ご」は接頭語の敬語、言葉の書き分けは同音異義語、慣用句、誤りやすい言い方で練習できます。英語の全体像はBESTの英語対策にまとめています。

例題1:窓口の会話の敬語(国語)

例題1 市役所の窓口での職員の発言ア・イについて、敬語の使い方の正誤の組合せとして正しいものはどれか。

ア (来庁者に)「担当の者がすぐに参りますので、こちらでお待ちください。」 イ (来庁者に)「お送りした書類は、もうご覧になられましたか。」

(1)ア…正 イ…正 (2)ア…正 イ…誤 (3)ア…誤 イ…正 (4)ア…誤 イ…誤

例題1の判定(正解は(2))
発言誰の動作か判定
ア「参ります」身内(担当の職員)の動作自分側の動作を丁重に言う「参る」で正しい
イ「ご覧になられましたか」来庁者の動作「ご覧になる」に尊敬の「れる」を重ねた二重敬語。「ご覧になりましたか」が適切で誤り

アを誤りとする(3)(4)は、「参る」を相手の動作に使うときの誤りと混同したものです。身内の動作に使う「参る」は適切です。二重敬語のくわしい見分け方は二重敬語とはで扱っています。

例題2:短い文章の内容一致(現代文)

例題2 次の文章の内容と合致するものはどれか。

地域の図書館は、本を貸し出すだけの場所ではなくなりつつある。最近では、子育て中の親が情報を交換する講座や、高齢者向けのスマートフォン教室を開く館も増えている。こうした取り組みは、図書館を地域の人が集まる拠点に変える可能性をもつ。一方で、職員の数が限られるなかで事業を広げれば、本来の資料の収集や整理がおろそかになるおそれもある。新しい役割を担うには、どの事業を優先するかを住民と話し合って決めることが欠かせない。

(1)図書館は本の貸し出しをやめて、地域の人が集まる交流の拠点へと役割を移すべきである。(2)高齢者向けのスマートフォン教室を開けば、図書館の利用者はどの館でも必ず増える。(3)事業を広げるなら、資料の管理への影響もふまえ、優先順位を住民と決める必要がある。(4)職員の数が限られているので、図書館が新しい事業を行うことはできない状況にある。

例題2の判定(正解は(3))
選択肢誤りの型理由
(1)言い過ぎ本文は「貸し出すだけの場所ではなくなりつつある」で、貸し出しをやめるべきとは述べていない
(2)本文にない利用者が増えるとは書かれておらず、「必ず」と断定している
(3)―後半2文の内容を言い換えたもので、本文と合致する
(4)すり替え本文は資料の整理がおろそかになる「おそれ」を述べただけで、事業ができないとは言っていない

内容一致では、正しい選択肢も本文の言葉をそのまま使わず、言い換えて書かれることが多くあります。逆に、本文の言葉を多く含む選択肢が誤りのこともあります。くわしい見分け方は現代文の内容一致問題のコツで練習できます。

例題3:英語の説明文に合う語(英単語)

例題3 次の英文が説明している語として最も適切なものはどれか。

a public place where people can borrow books, magazines, and other materials for a period of time

(1)書店 (2)図書館 (3)博物館 (4)出版社

  • 正解は(2)図書館です。「一定期間、本や雑誌などを借りられる(borrow)公共の場所」を表しています。
  • (1)書店:本を「買う」場所で、borrow(借りる)に合いません。
  • (3)博物館:資料を展示する施設で、借りる場所ではありません。
  • (4)出版社:本をつくって発行する会社で、public place(公共の場所)に合いません。

文章理解の時間配分の目安

60分で60問なので、平均は1問1分です。文章理解の18問に使える時間は、おおむね15〜18分が目安になります。

小分類ごとの時間の目安(当サイトの学習用の目安)
小分類60問中1問の目安進め方
国語4問30秒前後知識で即答。迷ったら印をつけて次へ
英単語4問30秒前後定義文の限定語で選ぶ
現代文8問1分〜1分半設問→選択肢→本文の順に読む
英文2問1分半程度全訳せず、選択肢と本文を照合する

つまずいたら、どの操作を確認する?

つまずき → 確認する操作
つまずき確認する操作
敬語の正誤で迷う動作をするのが誰か(相手か自分側か)を先に決める
現代文で2択まで絞って迷う残った選択肢の「言い過ぎ」(必ず・すべて)や、本文にない因果を探す
現代文を読むのに時間がかかる先に設問と選択肢を読み、探す情報を決めてから本文に入る
英単語で近い意味の語を選んでしまう定義文の動詞と限定語(誰が・どこで)に下線を引く
英文を全訳して時間が足りない選択肢の語が本文のどの文にあるかを探し、その文だけを丁寧に読む

統計を文章で説明した問題は、統計の説明文を読む問題で、資料分析と同じ数値の確認手順を使って練習できます。要旨を問う問題は要旨把握の問題の解き方を参照してください。

文章理解の練習方法

  • 敬語・漢字・慣用句は、間違えた語を一覧にして、試験前に見直せるようにする。
  • 現代文は、正解の根拠になった本文の箇所に線を引き、誤りの選択肢がどの型(本文にない・言い過ぎ・すり替え)かを言えるようにする。
  • 英単語は、身の回りの物・公共施設・行政手続きの語を、英語の説明と一緒に覚える。
  • 分野ごとの練習に慣れたら、本番と同じ並びで通して解き、文章理解に使った時間を計る。

まずは本番に近い形式で、自分のペースを確かめてみましょう。登録不要の無料お試し10問では、文章理解を含む4分野の問題を解いて、全問の解説を確認できます。

Q & A

よくある質問

Q.文章理解の英語は難しいですか?

英単語は定義文1文、英文は3〜5文程度と短いものが中心とされます。対策書の例題を見る限り、中学〜高校基礎の語彙で読める文章が多いと考えられますが、難易度は公式には示されていません。

Q.現代文は長文ですか?

公務員試験の教養試験に比べると短い文章が中心とされます。200〜350字程度の文章に設問が1問つく形を想定して練習すると本番に近くなります。

Q.国語の知識問題はどこまで覚えればよいですか?

敬語の基本の言いかえと、誤りやすい読み・慣用句を中心に押さえれば、まずは十分です。範囲を広げすぎず、間違えた語をくり返し確認してください。

Q.公式に小分類の問題数は発表されていますか?

試験を提供する公益財団法人 日本人事試験研究センターのサイトでは、問題数・時間や例題が公開されています。小分類ごとの問題数は対策書などによる目安です。当サイトは同センターとは関係のない非公式の問題集です。

出典・参考

読了、おつかれさまでした。ほかの対策ガイドを読む