KEY TAKEAWAYS

この記事でわかること

  • BESTの過去問は公開されていません。日本人事試験研究センターのQ&Aでは、試験問題は委託契約で複写・転写・公表が一切できないとされています。
  • 使った問題集は自治体が廃棄するかセンターに返送する決まりで、記録として手元に残すこともできません。
  • 代わりに使えるのは、公式の例題10問、市販の予想問題集、本番形式のWeb問題集です。それぞれ役割が違います。
  • 過去問がなくても、本番と同じ時間・同じ並びで解き、間違えた操作を別の問題で確かめれば、実戦の練習になります。
この記事の目次
  1. 01BESTの過去問は公開されている?
  2. 02公開されている情報には何がある?
  3. 03「再現問題」「過去問」と称するものは使ってよい?
  4. 04代わりになる教材はどう使い分ける?
  5. 05過去問なしで、本番形式の練習はどうする?
  6. 06試験日までに、どの教材をいつ使う?
  7. 07教材を選ぶ前に確かめたいことは?
  8. 08復習ノートはどう書く?記録の例
  9. 09よくある質問
  10. 10出典・参考

BESTの過去問は公開されている?

公開されていません。BESTの問題は日本人事試験研究センターが作り、各自治体に提供しているものです。センターのQ&Aでは、使用した問題集を部外に公開してよいかという質問に対し、試験問題は委託契約において複写、転写及び公表は一切できないと答えています。

さらに、試験に使った問題集は、自治体が確実に廃棄するかセンターに返送するかを選ぶ決まりで、試験の記録として1部残すこともできないとされています。つまり、自治体のホームページや情報公開で過去問が出てくることは基本的に期待できません。

公開されている情報には何がある?

2026年9月27日確認
情報どこで見られるか使い方
公式例題(10問・正答番号つき)センターの「職務基礎力試験(BEST)について」→例題形式とレベルの確認。時間を計って解く
出題内容の説明同じページの「概要とご利用の目安」「開発とねらい」4つの力と、社会情勢の出題範囲の考え方を知る
題数・時間・実施方式センターの「提供科目等」BEST-Aは60題・1時間、BEST-Pは150項目・20分
採点方法センターのQ&A「試験の採点について」IRTスコアの仕組みを知る
自分の試験の条件受験する自治体の受験案内日程、方式(会場かテストセンターか)、他の試験科目

例題の場所と、例題から分かる特徴は公式例題の使い方で詳しく説明しています。

「再現問題」「過去問」と称するものは使ってよい?

インターネット上には、受験者の記憶をもとにした「再現問題」や、BESTの「過去問」と称する問題が出回ることがあります。次の理由から、当サイトは練習の中心に使うことを勧めません。

  • 正確さが確認できない:記憶による再現は、数値や選択肢が本番と違っている可能性があり、答えが1つに決まらない問題も混ざります。
  • 公表が禁じられた問題である:センターと自治体の間で公表できないとされている問題を、受験者が再現・共有することには問題があります。
  • 答えを覚えても実力の確認にならない:本番で問われるのは初めて見る問題を時間内に解く力です。特定の問題の答えを覚えても、その力は確かめられません。

過去問にこだわるより、同じ形式の別の問題を時間内に解けるようにするほうが確実です。BESTは基礎的な内容を短時間で解く試験なので、特定の問題を知っているかどうかより、初めて見る問題を落ち着いて処理できるかどうかで差がつきます。

代わりになる教材はどう使い分ける?

当サイトの整理
教材長所弱み向いている使い方
公式例題センター公開の問題で、形式とレベルが確か10問のみで解説がない最初と直前に、時間を計って解く
市販の予想問題集紙で書き込みながら解ける。本番形式の模試が付くものもある社会情勢は出版時点の情報で止まる腰を据えて解く日に使う
本番形式のWeb問題集スマホで解ける。時間計測や復習がしやすい紙のように書き込めないスキマ時間の分野別練習と、通しの模試
教養試験・SPIの問題集論理・資料・現代文の練習量を増やせる形式・時間・社会情勢の範囲がBESTと違う苦手な単元の補強に絞って使う
前身試験(社会人基礎試験・Light)の問題集形式が近い部分がある時事が古い。時間の感覚が違う論理・資料・国語の補助に限る

教材選びの詳しい基準は参考書・問題集の選び方、前身試験との違いは社会人基礎試験・Lightとの違いにまとめています。

過去問なしで、本番形式の練習はどうする?

過去問演習の本当の目的は、本番の形式・時間・難易度に慣れることです。それは過去問でなくても、次の条件をそろえれば練習できます。

  1. 時間を本番と同じにする:60題なら60分、10題なら10分で区切る。
  2. 並びを本番に近づける:論理・資料・文章・社会が切り替わる順番で解く(紹介されている構成は出題順の記事を参照)。
  3. 解き直しは「初見の別問題」で確かめる:同じ問題の2回目は答えを覚えているので、実力の確認にはならない。
  4. 失点の理由を記録する:「知識不足」「読み違い」「時間切れ」「計算ミス」に分ける。

手始めに、登録不要で4分野の問題と解説を確認できる無料お試し10問を10分で解いてみてください。60問通しの模試と分野別ドリルが必要になったら、当サイトのフルパックで続けられます。

試験日までに、どの教材をいつ使う?

教材は、使う時期で役割を分けると無駄がありません。試験まで4週間ある場合の例です。期間が短い人は、上の行から順に削ってください。

当サイトの計画例。期間別の詳しい計画は勉強時間の記事を参照
時期使う教材目的
4週間前公式例題10問(時間を計る)形式とレベルを知り、分野ごとの手応えを記録する
3〜4週間前分野別の問題(社会情勢を中心に)知識の穴を埋める。地方自治と時事を優先
2〜3週間前論理・資料の型ごとの練習条件整理と概算の手順を固める
1〜2週間前本番形式の通し(60題・60分)を1〜2回時間配分と後半の集中力を確認する
直前の数日復習ノートと、社会情勢の見直し新しい問題より、間違えた論点の確認

詳しい週ごとの計画は勉強時間と1か月の計画表に載せています。

教材を選ぶ前に確かめたいことは?

  • BEST向けに作られているか:60題・60分、4分野の構成を前提にしているか。教養試験やSPIの教材を流用していないか。
  • 社会情勢の情報がいつ時点か:統計や時事の基準日が書かれているか。古い版ではないか。
  • 解説で誤りの選択肢まで説明しているか:正解の根拠だけでなく、他の選択肢が誤りになる理由があるか。
  • 本番の時間で解ける形になっているか:時間を計る仕組みや、通しで解ける模試があるか。
  • 公式との関係の書き方が正確か:非公式の教材が「公式問題」「過去問」と称していないか。

復習ノートはどう書く?記録の例

過去問がない分、自分の間違いの記録が一番の教材になります。当サイトが勧める記録の書き方の例です。

当サイトの記録例
問題失点の理由正しい考え方(1行)次に確かめる問題
論理:順序の推理時間切れ(3分かかった)位置が決まる条件から先に書く順序関係の解き方の別問題
資料:構成比読み違い(構成比の上昇=金額の増加と判断)全体×割合で金額に戻してから比べる構成比の読み方
社会:直接請求知識不足(請求先を混同)議会の解散と議員・長の解職は選挙管理委員会、条例は長、事務監査は監査委員直接請求権の一覧表
文章:内容一致言い過ぎの選択肢を選んだ本文の範囲を超える断定は誤り内容一致問題のコツ

記録は1問1行で十分です。1週間分をまとめて見返すと、同じ理由で落としている問題が見つかります。その理由に合う練習を優先してください。

Q & A

よくある質問

Q.自治体に情報公開請求をすれば過去問を見られますか?

BESTの問題はセンターとの委託契約で公表が禁じられ、問題集も自治体に残らない扱いです。見られる可能性は低いと考えてください。

Q.北海道の職務基礎力試験の過去問はBESTの過去問ですか?

北海道には道独自の「職務基礎力試験」という科目名があり、BESTと同じものとは確認できていません。詳しくは北海道の記事を参照してください。

Q.公式例題と同じ問題は本番に出ますか?

例題は形式を示すためのもので、同じ問題が出るとは考えないでください。

Q.教養試験の過去問はBESTの練習になりますか?

論理・資料・現代文の練習には一部使えます。ただし教養試験は40題を90分または120分で解く5肢択一式で、1問にかけられる時間も範囲も違います。BESTの時間感覚は、60題・60分の形式で別に練習してください。

Q.受験した人の体験談は参考になりますか?

時間が足りなかった分野や会場の雰囲気など、感想としては参考になります。ただし問題の内容や答えの記憶は不正確なことがあり、個人の感想を出題傾向として扱うのは避けましょう。

Q.過去問がないと不利になりませんか?

受験者全員が同じ条件です。本番形式の問題で時間配分と苦手分野の練習をしておけば、過去問がなくても十分に準備できます。

出典・参考

読了、おつかれさまでした。ほかの対策ガイドを読む